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「システムでの公認候補選び」発表翌日に与党で起こった「天下り」批判

「システムでの公認候補選び」発表翌日に与党で起こった「天下り」批判

Posted January. 18, 2024 08:13,   

Updated January. 18, 2024 08:13

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「龍山(ヨンサン)大統領室の参謀たちを露骨に配慮した」

与党議員の一人は、16日に突然発表された与党「国民の力」の公認候補選びルールについてこのように解釈した。この議員は、苦戦する選挙区と地盤にそれぞれ異なる方法で適用された予備選挙をめぐる世論調査の一般国民の割合に注目した。龍山(大統領室)参謀をはじめ、検事出身たちは、「国民の力」の現役議員がいるソウル江南(カンナム)や慶尚道(キョンサンド)を狙っている。「国民の力」の公認管理委員会(公管委)は、苦戦が予想される首都圏(ソウル江南3区を除く)と全羅道(チョルラド)、忠清道(チュンチョンド)などでは党員20%、一般国民80%で予備選挙を行う。地盤の江南3区(江南・瑞草・松坡区)と大邱(テグ)・慶尚北道(キョンサンブクド、TK)、釜山(プサン)・蔚山(ウルサン)・慶尚南道(キョンサンナムド)では、党員と一般国民をそれぞれ50%の割合で決めた。この議員は、「党は、改革保守性向は去り、尹錫悦大統領を支持する強硬さだけが残った『酸っぱい党』になった」とし、「酸っぱい党員は、龍山発の出馬者に票を集中させるだろう」と見通した。

公認候補選びルールが、公管委の初会議で3時間40分で確定したことについても疑念を抱かせる。公管委は公認ルールを発表し、「与党史上初めて、システム公認制度を導入した」とアピールした。ディテールまでうまく練られているという自評だが、逆によく練られた脚本ではないかという疑いが出ている。公管委には、親尹系(尹大統領系)の中心である李喆圭(イ・チョルギュ)議員が含まれている。そして公管委員の半数が、党の事情について知らない法曹人や専門職の外部人物で構成されている。初会議の日の朝、ある外部公管委員は、「今日から検討してみる」と言ったが、意見収集が十分だったのかも疑問だ。

「入れ替えの直撃」を受けた重鎮議員の反発にも耳を傾けなければならないところがある。ある複数回当選議員は、「龍山大統領室の参謀など、検事出身の人物と関連した言及がないが、後続措置がなければ、彼らを思いのままに公認するために現役議員を追い出すことを決めたと受け止めざるを得ない」と批判した。与党は、同一地方区で3回当選以上の議員が該当地域に再出馬すれば、ペナルティーを与える。規定だけを見ると、地盤の釜山影島(プサン・ヨンド)で当選7回目に挑戦する金武星(キム・ムソン)元議員は減点対象ではない。「オールドボーイ(OB)の刷新」という趣旨を十分生かしたとは言えない。

韓東勳(ハン・ドンフン)非常対策委員長は、発表翌日に「ルールを決める時に生じる当然の結果だ」とし、「公認のルールが公開されなかったり、人に合わせられたりすれば問題だ」と釈明した。一部の重鎮も、「刷新の趣旨に合うように、甘受しなければならない」という意見も出した。公認ルール発表の翌日に開かれた韓委員長と4回当選以上の議員との会合でも、特別なトラブルはなかったという。

それでも、非主流派の疑惑と重鎮の反発を聞き流せない理由がある。「検察出身の『検の匙』たちは、旗を差し込めば済む地盤に送るのか」、「出馬にも骨品制があり、検事出身は聖骨、官僚出身は六頭品」という党内の情緒から始まったためだ。

その上、懸念を膨らませることもあった。韓委員長は17日、ソウル市党の新年会で、ソウル麻浦(マポ)乙地方区での、最大野党「共に民主党」の鄭清来(チョン・チョンレ)議員との対決カードとして、キム・ギョンリュル非常対策委員の出馬を公開した。現役のソウル麻浦乙党協委員長の面前でこのような事実を知らせると、直ちに「天下り公認」という反発が出てきた。公認ルールの確定発表とその翌日に起こった天下りの反発が、天下り公認の予告編であってはならない。