Go to contents

中ロと北朝鮮が波状攻勢…尹錫悦外交、「新冷戦」の試験台に

中ロと北朝鮮が波状攻勢…尹錫悦外交、「新冷戦」の試験台に

Posted April. 22, 2023 08:54,   

Updated April. 22, 2023 08:54

한국어

26日(現地時間)の韓米首脳会談を控え、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府と中国、北朝鮮、ロシアとの関係が急速に冷え込んでいる。軍事偵察衛星1号機が完成したことを明らかにした北朝鮮は、尹大統領の国賓訪米を前後して挑発ボタンを押すのではないかという観測が流れている。中国は、尹大統領の台湾関連発言を念頭に、「火遊びをするものは必ずやけどをする」と主張した。ロシアは、ウクライナへの武器支援の可能性を明らかにした尹大統領の発言を受け、露骨に警告を強めている。

米中対立が激化し、ウクライナ戦争を機に速度を増した新冷戦の流れに韓国も本格的に組み込まれたと指摘されている。こうした中、岸田文雄首相は21日、太平洋戦争A級戦犯が合祀された靖国神社に参拝した。尹大統領が力を入れた韓日関係まで暗礁に乗り上げている。政府関係者は東亜(トンア)日報の電話取材に対して、「就任1年を控えた尹政権が真の外交試練に直面している」と明らかにした。

北朝鮮は新冷戦の流れに乗じて挑発のレベルを引き上げている。13日に固体燃料を使用した大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星(ファソン)18」を発射し、翌日、金正恩(キム・ジョンウン)総書記は韓米を念頭に、「致命的で攻撃的な対応を加え、極度の不安と恐怖で苦しめる」と警告した。18日には軍事偵察衛星の「計画された期日内の打ち上げ」まで公言した。

中国の「戦狼外交」の象徴である秦剛外相は、「最近、中国が武力や脅迫で台湾海峡の現状を一方的に変更しようとするなどの奇異で荒唐無稽な主張が出ている」とし、「こうした主張は、国際関係の基本的な常識や歴史的正義に反し、その論理はばかげており、その帰結は危険だ」と批判した。これは、尹大統領がロイター通信とのインタビューで、「(台湾海峡の緊張の高まりは)力による現状変更の試みのために生じた」という発言を念頭に置いている。韓中外交当局間では前日、異例の批判の応酬となり、韓国政府は駐韓中国大使まで呼び出した。

ウクライナへの武器支援発言をめぐる緊張も増幅している。政府消息筋は、「ロシアの報復の可能性が大きくなったのは事実」とし、「ロシアに居住している韓国人の被害などを懸念し、主要地域を注視している」と懸念を示した。一方、米国はむしろロシアに警告メッセージを送った。米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は、ロシアが韓国に報復の可能性を示唆したことと関連し、「我々は韓国と条約同盟を結んでおり、この約束を非常に真摯に受け止めている」と述べた。


申晋宇 niceshin@donga.com · 申圭鎭 newjin@donga.com