尹大統領、「当分の間、内閣改造はない」

尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が３日、新年初の閣議で「当分の間、内閣改造はない」と述べ、昨年末から提起されている内閣改造説を一蹴した。

大統領室と政府によると、尹大統領は龍山（ヨンサン）大統領室庁舎で開かれた閣議の最後に、噂（内閣改造説）に動揺せず、各省庁の長官は新年の業務に集中するよう求めた。また、「国民の前で姿勢を正し、方向を正しく設定することが重要だ」とし、「国民が体感できる成果を出さなければならない」と強調した。尹大統領は、労働・教育・年金の３大改革ドライブとこのための既得権打破を目標に掲げており、執権２年目に実質的な成果を出すために、内閣改造説に線を引いたとみられる。金大棋（キム・デギ）秘書室長も前日、大統領室職員との新年朝会で、「（政権発足後）８ヵ月間、畑を耕した。今年は種をまき、栽培を準備する時」と激励した。

与党の内外では、尹大統領がムード刷新に向けて一部の省庁の内閣改造を断行するという観測が流れていた。長官・次官の服務評価を経て、このような見方が優勢となった。大統領室に首席秘書官を新設し、一部の首席秘書官は交代する可能性があるとみられていた。

しかし、尹大統領が同日「当分の間、内閣改造はない」と釘を刺したことで、年初の内閣改造説はひとまず静まった。複雑な与党全党大会の構図の中、変数である元喜龍（ウォン・ヒリョン）国土交通部長官や権寧世（クォン・ヨンセ）統一部長官の全党大会の出馬の可能性は小さくなる様相だ。与党関係者は、「支持率が上昇傾向にある」とし、「大統領の海外歴訪と旧正月連休の局面が予想され、電撃的な内閣改造とは距離を置いたとみられる」と話した。

ただし、来年に総選挙を控えているため、一部の政治家出身の長官に対する中規模の内閣改造が年内に断行される可能性は残っている。与党全党大会（３月８日）が差し迫っており、人事聴聞会政局は負担であるため、内閣改造の時期がさらに先送りになるという観測も流れている。


張寬錫 jks@donga.com