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米ワシントンで「追悼の壁」除幕式、韓米同盟の英雄4万3808人の名が刻まれる

米ワシントンで「追悼の壁」除幕式、韓米同盟の英雄4万3808人の名が刻まれる

Posted July. 28, 2022 08:51,   

Updated July. 28, 2022 08:51

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韓国戦争で戦死した米軍と韓国人カトゥサ(KATUSA=米軍に勤務する韓国兵)4万3808人の名前が刻まれた「追悼の壁(Wall of remembrance)」の除幕式が27日(現地時間)に行われた。「忘れられた戦争」と呼ばれた韓国戦争を「勝利した戦争」と称えるために米国人参戦兵らが18年間、建設を推進してきた。

27日午前、米ワシントン韓国戦争記念公園で約2千人の韓国戦争参戦兵や遺族が参加する中、除幕式が行われた。周囲130メートル、高さ1メートルの花崗岩で制作された追悼の壁には、戦没した3万6634人の米軍兵士と7174人のカトゥサの名前が彫られた。戦場で共に戦った韓米兵士の名前が彫られた歴史的な象徴物が、米民主主義のシンボルであるリンカーン記念館から200メートル離れた所に建てられたのだ。第2次世界大戦とベトナム戦争記念公園の参戦碑には戦死者名があるが、韓国戦争に関してはこのような記念碑がなく、建設を望む声が多かった。

追悼の壁は、韓国戦争で右腕と右足を失った「戦争英雄」故ウィリアム・ウェーバー大佐(1925~2022)ら参戦兵が休戦協定締結60年の2013年の建設を目指して04年から推進してきた。16年に米議会で関連法案が可決されて弾みがついたが、17年に韓国政府が予算支援問題で監査を行うなど紆余曲折の末、昨年に着工し、休戦宣言69年の今年、実を結んだ。「死ぬ前に追悼の壁を見たい」と言っていたウェーバー氏が他界して3ヵ月が経った。

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領とバイデン米大統領は同日、記念メッセージを通じて韓米同盟強化を誓った。尹大統領は朴敏植(パク・ミンシク)国家報勲処長が代読した祝辞で、「追悼の壁は韓米血盟が強固であることを示す」とし、「米国人と全世界の人々に韓国戦争を知らせる歴史的象徴物であり、平和の空間として永遠に記憶されるだろう」と強調した。米国からは、ハリス副大統領の夫で「セカンドジェントルマン」と呼ばれるダグラス・エムホフ氏が除幕式に出席し、バイデン氏の祝辞を代読した。

ホワイトハウスと米連邦政府は同日、韓国戦争休戦記念日を迎え、弔旗を掲揚した。米国は09年から、顕忠日(ヒョンチュンイル、大韓民国の殉国者と戦没将兵を追悼する記念日)に続き、韓国戦争休戦日にも弔旗を掲揚している。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 シン・ジンウ記者 특파원 · niceshin@donga.com