Go to contents

昨年に最低賃金もらえなかった労働者が322万人

昨年に最低賃金もらえなかった労働者が322万人

Posted April. 18, 2022 08:33,   

Updated April. 18, 2022 08:33

한국어

昨年、最低賃金を受け取れなかった労働者(最低賃金未満の労働者)が、321万5000人に上ることが分かった。2019年(338万6000人)以降、2番目に多かった。最低賃金未満の労働者数は、最低賃金が前年比16.4%上がった2018年に初めて300万人を超えて以来、4年間300万人台を維持している。

韓国経営者総協会(経総)は17日、統計庁の「2021年8月の経済活動人口調査の労働形態別付加調査の原資料」を分析した結果、昨年の賃金労働者2099万2000人のうち321万5000人(15.3%)が最低賃金を受け取っていないと明らかにした。

最低賃金未満の労働者の割合は、業種別に大きな差を見せた。農林漁業の賃金労働者12万4000人のうち6万8000人(54.8%)、宿泊および飲食店業の賃金労働者125万2000人のうち50万4000人(40.2%)が、最低賃金を受け取っていない。一方、情報通信業(1.9%)や専門・科学および技術サービス業(3.5%)、製造業(5.2%)などの従事者の最低賃金未満の労働者の割合は平均より低かった。

また、小さな事業所ほど、最低賃金未満の労働者の割合が高かった。300人以上の大規模な事業所の最低賃金未満の労働者は2.7%である一方、30人未満の事業所の最低賃金未満の労働者は22.1%だった。5人未満の事業所では、33.6%も最低賃金を受け取っていない。

経総は、「ここ数年間、最低賃金が過度に上昇し、労働市場がこれを受け入れられなかった」と分析した。経総によると、実際、韓国の最低賃金の引き上げ速度は、ライバル国に比べて速い方だ。2016~2021年の韓国の最低賃金の累積引き上げ率は44.6%で、カナダ(26.5%)や英国(23.1%)、日本(13.0%)、ドイツ(12.4%)、フランス(6.0%)、米国(0%)の主要7カ国(G7)より高い。中位賃金(賃金労働者を所得順に一列に並べた時、中央に位置する値)比最低賃金の割合も、韓国は61.2%で、経済協力開発機構(OECD)の平均の55.2%や、G7の平均である49.2%を上回った。


ホン・ソクホ記者 will@donga.com