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政府、「透明人間ハウンちゃん」報道受け出生未届け児童の保護対策

政府、「透明人間ハウンちゃん」報道受け出生未届け児童の保護対策

Posted April. 01, 2022 08:48,   

Updated April. 01, 2022 08:48

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政府は、出生届けから漏れた人を集中的に発掘し、緊急保護及び事後管理を支援するなど、出生未届け児童の保護に積極的に乗り出すことにした。文在寅(ムン・ジェイン)大統領も、「この地に生まれたすべての子どもは出生届がなされ、国の保護と養育を受けなければならない」と強調した。

政府は31日、金富謙(キム・ブギョム)首相主宰で国政懸案点検調整会議を開き、「出生未届け児童の保護対策」について議論した。昨年6月に立法予告し、先月4日に国会に提出した出生通知制法案の国会での可決および施行までに時間がかかるものとみられ、まず政府レベルで対策を打ち出したのだ。

まず、政府は、出生届が漏れた人を巡る集中発掘期間(4~11月)を運営し、児童保護機関の調査と住民登録の事実調査を通じて、未届け児童を積極的に発掘することにした。また、行政や法律、福祉サービスを提供するため、各地方自治体に「出生未届け者向け支援担当タスクフォース(TF)」を設置する。

現在、国会に提出されている出生通知制法案の成立も支援することにした。法案が可決されれば、医療機関長は新生児が生まれる際、母親の名前や住民登録番号、新生児の性別や出生日時などを自治体長に通知しなければならない。

東亜(トンア)日報が2019年1月、「透明人間ハウンちゃん(仮名)」の話を報じ、出生通知制が必要だという世論が高まった。ハウンちゃんは、2010年12月に生後2カ月で死亡したが、両親が出生届を出さなかったため、7年間、行政当局に死亡事実が知られていなかった。

文大統領は同日の参謀会議で、未届け児童保護措置と関連した行政安全部の報告を受けた後、「どんな子供も例外にならないように、法律改正前でも現行法令に基づいて徹底した対策を用意してほしい」と指示した。


サ・ジウォン記者 4g1@donga.com