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北朝鮮のICBM挑発差し迫る…文大統領と尹次期大統領は会合で「断固たる対応」で一致しなければ

北朝鮮のICBM挑発差し迫る…文大統領と尹次期大統領は会合で「断固たる対応」で一致しなければ

Posted March. 16, 2022 08:53,   

Updated March. 16, 2022 08:53

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北朝鮮の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射が差し迫っているようだ。米政府系放送局のボイス・オブ・アメリカ(VOA)は15日、衛星写真の分析を基に、平壌(ピョンヤン)の順安(スンアン)飛行場で長さ220メートル、100メートルの2個のコンクリート台が確認されたと報じた。長距離ミサイル発射のためのコンクリート台とみられている。最近、新型ICBM「火星(ファソン)17」の性能試験を実施した北朝鮮がついに最大射程距離の発射準備にも着手したと懸念されている。

長さ24メートルで多弾頭攻撃が可能な火星17は、「怪物ICBM」と呼ばれている

。韓米情報当局によると、北朝鮮は怪物ICBMを先に発射し、1~2ヵ月後に7回目の核実験まで強行する可能性もある。時間差による大型挑発のシナリオだ。尹錫悦(ユン・ソギョル)次期大統領の就任式が行われる5月10日を前後して核実験をする可能性があるという観測も流れている。

このような状況で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と尹氏が今日会合する。様々な議題があるだろうが、今最も至急なことは「安全保障の協治」に対する両者の共感形成だ。北朝鮮の挑発に対する情勢判断と対応をめぐって新旧権力間に意見の相違が出てくることは誰のためにもならない。政権交代期の「安全保障の隙」を北朝鮮が狙っているかもしれず、北朝鮮の誤った判断を招く根拠になるかもしれない。

文氏は14日、首席・補佐官会議で、「南北政府いずれも対話の意志と努力を続けなければならない」と述べた。新政府には言及しなかったが、事実上、対話を通じた北朝鮮核問題の解決という基調を維持するよう注文したのだ。一方、尹氏は大統領選の直前、「北朝鮮の挑発は『韓半島平和プロセス』の失敗を確認する弔鐘」と規定した。大統領選後、直接的なメッセージは控えているが、文氏と尹氏の間にはこのように顕著な見解の相違が存在する。

今は双方の見解が衝突している時ではない。政権交代期であるため、意見の相違よりも北朝鮮の挑発に対して断固たる対応に出ると声を一つにしなければならない。そのためにも文政府は北朝鮮の動向と関連した正確な情報を政権引き継ぎ委員会と共有し、現政権が実際に経験した失敗事例と困難も明らかにする必要がある。尹氏も現政権の対北朝鮮政策を無条件に排斥するのではなく、正確に評価する態度を示すべきだ。安全保障を強化することが新旧権力の最も基本的な義務だ。