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北の極超音速ミサイル試射から2日目、日米は「共同対応」に合意

北の極超音速ミサイル試射から2日目、日米は「共同対応」に合意

Posted January. 08, 2022 08:22,   

Updated January. 08, 2022 08:22

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米国と日本が6日(現地時間)に開かれた外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)で、北朝鮮、中国、ロシアの極超音速ミサイルの対応に向けた共同研究を進めることで合意した。北朝鮮が極超音速ミサイルを発射実験して2日後に、北朝鮮だけでなく極超音速ミサイル実戦配備の能力を備えた中国、ロシアの脅威に日米が共同で対応することで一致した。日米間の密着がさらに強まったと指摘されている。

国連安全保障理事会は、米国や英国、フランスなどの要請により、北朝鮮のミサイル発射への対応を協議する緊急会合を10日に開く方向で調整している。一方、韓国は、極超音速ミサイルが成功したという北朝鮮の主張にもかかわらず公式の立場を出しておらず、北朝鮮問題の対応をめぐって韓米間で意見の相違があるのではないかという指摘が出ている。

●日米、北朝鮮・中国・ロシアの極超音速ミサイルに共同対応

日米両国の閣僚は会合後の共同声明で、北朝鮮、中国、ロシアの核兵器や弾道・巡航ミサイル、極超音速ミサイルなど新型兵器システムの大規模な開発に懸念を示し、「極超音速技術の対応に向けた未来の協力に焦点を合わせた共同研究を進めることで合意した」と明らかにした。会合には、米国のブリンケン国務長官とオースティン国防長官、日本の林芳正外相と岸信夫防衛相が出席した。

ブリンケン氏は会合に先立ち、「極超音速ミサイルの脅威への対処から宇宙領域での能力向上まで(日米の)科学者、エンジニアが新たな防衛関連問題に対してさらに協力できるよう研究開発協定を締結する」と明らかにした。また、中国によって台湾・南シナ海での緊張が高まり、ロシアによるウクライナ主権の脅威が増していることを取り上げたほか、北朝鮮の核・ミサイル開発に触れ、「進化する脅威に対処するには、今ある手段を強化するだけでなく、新たな手段を開発する必要がある」と強調した。北朝鮮の極超音速ミサイル発射を機に、北朝鮮、中国、ロシアの安保脅威に対処するために日米が新たな方式で協力することを明らかにしたのだ。ロシアの極超音速ミサイル「アバンガルド」は最高速度がマッハ20に達し、中国の「東風17」はマッハ10を超える。

日米はまた、共同声明で、「日本は戦略の修正を通じてミサイル脅威に対抗するための能力を含め国家の防衛に必要なあらゆる選択肢を検討する決意を表明した」とし、「日米はこの過程で緊密に連携する必要性を強調した」と明らかにした。これについて朝日新聞は、日本の「敵基地攻撃能力保有」の検討を進める意向を示したと伝えた。

●「北朝鮮の核ミサイル開発に強い懸念」

日米両国はまた、声明で、「北朝鮮の進展する核とミサイル開発活動に強い懸念を表明する」とし、北朝鮮に国連安保理の制裁決議を順守するよう求めた。ブリンケン氏は会合前、「北朝鮮の違法な核・ミサイル開発は現在進行形の脅威を与えている。私たちは今週、最近の発射を通じてそのことを再び目の当たりにした」とし、北朝鮮を非難した。

国連安保理は、北朝鮮のミサイル発射を受け、10日に緊急会合を開く方向で調整していると、AFP通信などが報じた。緊急会合は、米国やフランス、英国、アルバニア、アイルランドの要請によると消息筋は明らかにした。ただし、緊急会合で共同声明など具体的な結論が導き出されるかは不透明だ。国連安保理は昨年9、10月にも北朝鮮のミサイル発射を受けて緊急会合を開いたが、常任理事国である中国、ロシアの反対で共同声明を出すことに失敗した。


ニューヨーク=ユ・ジェドン特派員 東京=パク・ヒョンジュン特派員 lovesong@donga.com · jarrett@donga.com