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アフガン脱出のクダダディ、パラリンピックの夢を実現

アフガン脱出のクダダディ、パラリンピックの夢を実現

Posted September. 03, 2021 08:34,   

Updated September. 03, 2021 08:34

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「私はこんなに笑って舞台の上の主人公になったのよ。(私を苦しめた)あなたは遠くから私の活躍を見れば良い」

アフガニスタンのテコンドー代表のザキア・クダダディ(23)は、文字通りスポットライトを浴びながら真っ暗な会場に入った。ホールには米国のロックバンド「イマジン・ドラゴンズ」の「サンダー」が流れていた。歌詞のように、クダダディはこの試合だけでなく、2020東京パラリンピックの主人公になったようだった。

2日午前10時、日本千葉県幕張メッセホールBでは、パラリンピック史上初のテコンドー競技が行われた。今大会で初めて正式種目となったテコンドーの初日の第1試合にクダダディが出場した。この日、クダダディは女子49キロ級の決勝トーナメント1回戦の相手であるジヨダホン・イザコワ(23・ウズベキスタン)より先に紹介された。クダダディは2004年アテネ大会の陸上に出場したマレーナ・カリム(32)以来アフガン史上2人目の女子パラリンピック選手になった。

クダダディは先月16日、アフガンの首都カブールを離れて東京に到着する予定だったが、イスラム武装勢力タリバンが政権を掌握し、空港が閉鎖されたため出国できなくなり、パラリンピック出場が不可能になった。その後、国際社会の支援でフランス・パリを経て東京入りに成功した。

キックで先にポイントを取ったクダダディは、1回戦を5-6で終える接戦を繰り広げたが、3回戦の末12-17で敗れた。クダダディは敗者復活戦でもビクトリア・マルチュク(31・ウクライナ)に34-48で敗れて大会を終えた。クダダディは先天的な左腕障害がある。裏庭や公園で練習しながらパラリンピック出場への夢を育んできたクダダディは、勝敗に関係なく、ついにその夢を叶えた。


東京=ファン・ギュイン記者 kini@donga.com·