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米国が制裁発動したイランとの同盟を誇示する北朝鮮、「最大の圧力」を招くつもりか

米国が制裁発動したイランとの同盟を誇示する北朝鮮、「最大の圧力」を招くつもりか

Posted August. 09, 2018 10:30,   

Updated August. 09, 2018 10:30

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イランに対する米国の制裁が公式に始まった7日、イランには北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相が訪れていた。李氏とイランのザリーフ外相は会談で、「これまでの両国関係に満足を示し、同盟関係をさらに拡大することで合意した」とイラン国営メディアが伝えた。同盟は共通の敵または脅威を前提とするため、米国に対抗する共同の戦線を強化するという意味だ。李氏は、ロウハニ大統領、ラリジャニ議会議長とも会う。

北朝鮮とイランはこれまで大量破壊兵器(WMD)の開発に関わる「黒いコネクション」疑惑を受けてきた。ブッシュ元大統領は両国をイラクとともに「悪の枢軸」と指摘した。その両国が日を合わせたようにトランプ政権がイランに対する本格的な制裁に入った日に両国の連帯を誇示した。米国は11月からイラン産原油取引も遮断する計画なので、イランの多国籍企業が事業中止や撤収に動いている時だ。

北朝鮮のイランへの接近の動きは、最近、米朝関係が膠着状態に陥っていることを受けて、約束した非核化を拒否し、別の道を行くこともできるという対米圧力用のメッセージと読める。制裁と圧力の中、原油の輸出入が切迫した両国の利害関係も合致する。北朝鮮は、核実験場の閉鎖のような検証できない措置だけで米国に韓国戦争終戦宣言と対北制裁の解除を要求しながらも、非核化プロセスに入ることは拒否している。

しかし、米国は断固としている。ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は、「イランと北朝鮮に対する対応は正確に全く同じだ。運搬可能な核兵器の追求を放棄するよう両政権に最大の圧力を加えることだ」と述べた。しばらく使用を自制していた「最大の圧力」という言葉まで再び出してきた。さらに、「非核化の進展を確認するまで制裁を緩和しない」と強調した。

北朝鮮とイランの接近は、韓国政府の米国に対する立場も苦しくさせる。両国に対する米国の制裁網から韓国のイラン産原油輸入は例外が認められることを望み、北朝鮮産石炭の国内搬入も頭の痛い問題だからだ。このような時であればあるほど、韓米間の信頼にひびが入ることがないよう協力を強化する以外に道はない。