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ソウルコンサートを無事終えた許魏洲、「長年の夢は歌手」

ソウルコンサートを無事終えた許魏洲、「長年の夢は歌手」

Posted June. 28, 2016 07:27,   

Updated June. 28, 2016 07:33

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平凡な大学生からソーシャルネットワークサービス(SNS)のフォロワーだけでも240万人に上るスターになるまでは、わずか6か月間しかかからなかった。

今年1月にネット上に公開された中国ウェブドラマ「上瘾」で、中国を始めアジア全域で最も「ホット」なスタートになった許魏洲(22)のことだ。このドラマは、10代の同性愛という異例の題材を扱っており、配信から1日後にクリック件数が1000万件を超えるほど、人気を集めている。

彼が25日、ソウルKBSアリーナで単独コンサート「ファーストライトアジアツアー2016インソウル」を行った。3000枚のチケットは今月初め、前売りの開始と共に売り切れとなった。コンサート前日だった24日午後、氏をソウルのとあるホテルでインタビューした。ホテルのロビーには、彼を一目見ようと待っていた女性ファンらが陣取っていた。

「前回来た時は、一人でソウルのカロス通りを歩いていたんですが、韓国の方に気づかれましたね。そのため、一人がすぐに10人になり、10人があっという間に100人になって…。戸惑いはしたものの気持ちはよかったです」

許魏洲は、3月も韓国を訪れたことがある。公式には知られていない個人的スケジュールだったが、当時、仁川(インチョン)国際空港では、彼を一目見ようと出迎えたファンらで大混雑だった。氏は、「あの時も本当に驚いたが、今回は、ファンの方々にプラカードまで用意していただいたので、なおさらびっくりした。韓国のファンの方々は礼儀正しく、情熱的だ。本当に感動した」と話した。

ドラマでデビューしたが、彼は最近、自分で作曲した曲が含まれたデビューアルバムを発表して、アジアツアーコンサートを行うなど、歌手としての活動に集中している。「演技は専攻したので、自分が学んだものをお見せできるという強みがあったが、かつてバンドを結成して公演を手がけたことがあるほど、歌手は長い間の夢だった。歌手活動はさらに直観的で、ファンの方々と直接会って一緒に呼吸できるので好きだ」。

今回のコンサートでは、ポップからロックまで多岐にわたるジャンルを用意した。韓国語でのあいさつも準備したという彼は、「サランへヨ(好きです)」、「アンニョンハセヨ(こんにちは)」など、いくつかの挨拶を極めて正確な発音で話した。「韓国文化の中で気に入ったものがあるか」という質問に、「ランニングマン」や「姜鎬童(カン・ホドン)の合縁奇縁」などの芸能番組を次々と口にしながら笑っていた彼は、「韓国の俳優の中ではハ・ジョンウ氏がすきだ。映画『追撃者』や『黄海(ファンへ)』は楽しかった」と語った。

「私は元々夢多き平凡な学生でした。いきなりこんなに人気を得ることになり、人生なんて本当に予期せぬものだな、という気がします。外出の際に少し不便ですが、周りに私を支えてくださる方々が本当に増えました。これからは演技や歌手を問わず一所懸命に活動したいと思います。そうすることで、中国文化を韓国にもっと多く伝えることができるでしょう?」



이새샘기자 イ・セセム記者 iamsam@donga.com