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龍山米軍基地の平沢移転、2017年末までにずれ込む見通し

龍山米軍基地の平沢移転、2017年末までにずれ込む見通し

Posted December. 14, 2015 07:18,   

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在韓米軍の龍山(ヨンサン)基地と主力戦闘部隊である京畿道(キョンギド)北部の第2師団の移転が、当初予定していた2016年末より1年ほどずれ込む見通しだ。現在、龍山の韓米連合軍司令部と東豆川(トンドゥチョン)の210火力旅団は、韓米両国が合意した「条件に基づいた」戦時作戦権の返還が完了する2020年半ばまで残留すると見られる。

キム・ギス在韓米軍基地移転事業団長は10日、平沢キャンプ・ハンプリに新築中の米8軍司令部の建物の中で行われた記者会見で、「慶南(キョンナム)企業など受注企業が破産したため日程がずれ込んでいる」とし、「龍山と第2師団の移転が終了するのは2017年末になるだろう」と話した。会見に陪席したバーナード・シャムポー米8軍司令官(中将)は、「基地の移転は単なる引越し荷物を移すことではなく、警戒や戦闘準備態勢を保ちながら行われなければならない複雑な作業であるため、予想より時間がかかっている」と説明した。

平沢基地は戦時作戦指揮権が韓国軍に返還される状況を前提に工事が進められたため、韓米連合軍司令部がなく、その代わり在韓米軍司令部が作られる。連合軍司令部は戦時作戦権の返還が完了するまで龍山に残り、北朝鮮の長射程砲や放射砲(多連装ロケット砲)戦力に対応する核心戦力である210火力旅団も、2020年代半ばまで東豆川(トンドゥチョン)に駐留すると見られる。

キム団長は、「基地内に軌道施設などを完備すて有事に兵力の迅速な移動を可能にし、各種戦力が一つの基地内に統合されることで戦力運用の効率性を高めることができる」と言い、「在韓米軍の主力が漢江(ハンガン)以南に移っても、対北朝鮮の強い抑止力には変化がないだろう」と強調した。

10日、平沢の在韓米軍基地移転工事現場は、雨が降る荒れた天気の中でも、作業員と各種装備は休むことなく動いていた。現在、工事進捗率は約86%。既存のキャンプ・ハンプリの敷地を拡大し、ソウル龍山や京畿道の議政府(ウィジョンブ)や東豆川などに散在していた在韓米軍基地を移転させる事業で、英語名もキャンプ(camp)からギャリソン(garrison)に替えた。平沢は、一つの米軍基地では世界最大規模だ。

平沢の新しい基地の敷地は全部で1467万7000㎡(約444万坪)で、汝矣島(ヨイド)の約5.5倍に当たる広さ。ここには米8軍司令部と配下部隊、各種訓練場と宿舎など513棟の建物が建てられる予定だ。在韓米軍は91の区域に分けられていた基地の配置を、平沢や大邱(テグ)など49区域に統合される。在韓米軍は同日、基地内の家族住宅や米8軍司令部の建物の内部をメディアに初めて公開した。



neone@donga.com