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南北首脳会談、北朝鮮の本気度がカギだ

Posted November. 04, 2013 03:26,   

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西欧歴訪に出た朴槿恵(パク・クンヘ)大統領がフランス紙のインタビューで「南北関係の発展や韓半島平和のために、必要ならいつでも(北朝鮮の金正恩労働党第1書記と)会う用意があるという立場を持っている」と明らかにした。朴大統領は、「しかし、単に会談のための会談とか、一時的なイベント的な会談は避けたい」と加えた。朴大統領が南北首脳会談について前向きな発言をしたのは就任後初めてのことだ。

韓国の歴代大統領が外国訪問の際、南北関係に関連して最も多く受ける質問の一つが南北首脳会談に関するものだ。デリケートな質問であるため、大統領たちは明確に自身の考えを話すよりは、原則論的な答えをしたりする。今回の朴大統領の発言も、それと同じケースだとも言えるが、以前の発言や政府の態度変化に比べると、ニュアンスにおいて違いがあるのは事実だ。

朴大統領は今年5月の韓米首脳会談の際、米メディアとのインタビューで「今すぐ(北朝鮮の指導者を)会うからと言って何の効果があるだろうか」と話した。柳吉在(リュ・ギルジェ)統一部長官は今年8月、「(南北の)首脳同士が会って大きな枠組みから全ての問題を解決するようなかたちの首脳会談は、まだ考えていない」と話した。このため、政府が新たな対北朝鮮関係を模索するための前段としての発言だと受け止める見方が出るのも無理はない。今月1日、国会の国政監査で野党議員たちが5.24対北朝鮮制裁措置の解除を促すと、柳長官が「政府としても、いろいろと検討している」と答弁したことも視線を引くところだ。

行き詰っている南北関係を打開するのに首脳会談ほど効果が大きいものはない。だが、首脳会談が一時的なイベントだったり、現金もしくは現物の見返りを狙った北朝鮮の要求に引きずられてはならない。李明博(イ・ミョンバク)政権下では、北朝鮮が首脳会談の条件として5〜6億ドルの現物を要求し、決裂した経緯がある。朴大統領は南北首脳会談に関連して、過去の非正常的な慣行を断ち切らなければならない。

金正恩(キム・ジョンウン)は、若い上に政権を担ったばかりであるため、北朝鮮をどこに引っ張っていこうとしているのか予測が難しい。しかし、北朝鮮が国際的な孤立を避けて、経済発展を達成するためには、これまでのような南北関係では困難だ。その点で、南北首脳会談は、金正恩にとって有効なカードになり得る。金正恩が核や開城工業団地の国際化、離散家族再会などで柔軟な態度を見せるなら、首脳会談の可能性も高まるだろう。