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金正恩後継後に贅沢品輸入が大幅増加

Posted October. 04, 2012 09:26,   

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北朝鮮労働党の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が指導部に公式登場した後、北朝鮮によるぜいたく品輸入が大幅に増加したことが分析の結果分かった。金第1書記が、早めに体制安定化を図ろうと、ぜいたく品を特権層に配っているという見方が出ている。

国会・外交通商統一委員会所属の与党セヌリ党の尹相鍱(ユン・サンヒョン)議員が3日、中国税関による中朝貿易に関する非公開統計資料を入手して分析した結果、北朝鮮が中国税関を通じて輸入したぜいたく品は、金額ベースで10年に4億4617万ドルで昨年は5億8482万ドルだった。金正恩後継前の08年の2億7214万ドルと09年の3億2253万ドルに比べて大幅に増加した規模だ。金第1書記は10年9月に人民軍大将に推戴され、北朝鮮指導部の全面に登場した。

特に、高級自動車やテレビ、コンピューターなどの電子製品や高級ウイスキー、時計などの輸入が大幅に増えた。高級自動車と部品の輸入額は、09年の1億1505万ドルから昨年は2億3193万ドルへと2倍ほど伸びた。船舶の輸入は09年の84万ドルから昨年は1748万ドルへと20倍以上、09年は5万ドルにとどまった芸術品と骨董品の輸入は、昨年は58万ドルと10倍以上増加した。香水、化粧品、毛皮品目の輸入も、09年に比べて昨年は2倍以上増加。一方、皮製品や楽器などは人気が下がり、09年に比べて輸入が大幅に減ったことが分かった。

国連は06年、安全保障理事会の決議第1718号により、北朝鮮へのぜいたく品の輸出を禁止しており、具体的な品目については各メンバー国に委任した。韓国もこれを受け、09年、ぜいたく品として13品目を指定している。しかし中国は品目すら指定していない。北朝鮮は、他国とのぜいたく品貿易が打ち切られると、中国との貿易にさらに拍車をかけている。

尹議員は、「昨年の北朝鮮のぜいたく品輸入額は、小麦196万トンを購入できる分量だ」とし、「金正恩が食糧難に苦しんでいる住民らを尻目に、父親の時代よりも多くのぜいたく品を輸入して特権層に配りながら、脆い権力基盤を守ろうと躍起になっている」と指摘した。



ditto@donga.com