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フジテレビ前で右翼2000人が「韓流反対」デモ

フジテレビ前で右翼2000人が「韓流反対」デモ

Posted August. 09, 2011 03:00,   

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日本の右翼たちが全世界に急速に広がっている韓流に反対する集団行動を行った。

7日、東京お台場にあるフジテレビ局の前で、「反韓流」デモが行われた。初めは600人余りだった参加者は、デモが進むにつれ約2000人に増えたと、日本インターネットメディアが伝えた。参加者は日本国歌の「君が代」を歌い、国旗を振った。「天皇万歳」というスローガンも出てきた。典型的な右翼デモの方式だ。デモの様子は、いくつかのネットの動画サイトで中継された。デモ参加者は、「韓流もうやめろ」、「放送免許を取り消せ」というスローガンを叫び、「韓国の手からフジテレビを取り戻すために集まった」と主張した。

同日のデモは、韓流を批判する人々のネット上の主舞台である「2チャネル」というサイトを通じて企画され、彼らは21日にもデモをすると予告している。ネット世論を流通させる一部のサイトが主導し、社会に及ぼす影響もわずかであるということで、日本の主要新聞や放送局はデモについて触れなかった。日本で、韓流反対の気流が形成されるのは、注目を受けなくなった一部芸能人の危機感に、韓国を批判する右翼勢力の利害が一致したためとみえる。

反韓流デモがフジテレビの前で行われたのは、同放送局が韓流ドラマを集中的に放送しているという右翼の指摘によるものだ。これに火をつけたのは、俳優の高岡蒼甫(29)だった。高岡は最近、ツイッターを通じて「8は今、マジで見ない。韓国のテレビ局かと思うこともしばしば。うちら日本人は日本の伝統番組求めてますけど」とツイートし、ネット上で論議を起こした。

高岡は、05年に上映された映画「パッチギ」に在日韓国人の高校生役で出演し、人気を呼んだ。「パッチギ」は、在日韓国人の哀歓を描いた映画で、日本社会を批判的に描いている。その後、高岡は、日本国内で「反日」俳優と認識されるなど心的苦痛を受け「メディア不信」になったと、スポーツ新聞が伝えた。

高岡がフジテレビを批判した直後、所属会社をやめたという情報が流れ、右翼の韓流反発は広がった。中田宏元横浜市長がツイッターで、「(高岡の発言が)正論言ってるよね。ずっとそう思ってた。一体どこの国のテレビって感じ」とフジテレビを批判した。中田元市長は在任時、横浜の公立学校に歴史歪曲教科書を採択させた張本人だ。

これに対して、脳科学者でテレビにしばしば登場する茂木健一郎は最近、ツイッターで、「韓流のどこが悪い。グローバリズムの時代だぜ。幼稚な自国文化主義は、アホなだけでなく、日本をますます弱体化させるだけです」とし、「日本はこのままだと三流国になるよ」と持論を展開した。

民放のTBSのある番組によると、フジテレビは最近1ヵ月、「製パン王キム・タック」、「恋愛マニュアル〜まだ結婚したい女」など、韓国ドラマを40時間放映した。TBS(20時間)、テレビ東京(12時間)、NHK(4時間)より多い。しかし、これは徹底して商業的な判断によるものだ。フジテレビは極右メディアである産経新聞の大株主で、代表的な歴史歪曲教科書を出版する扶桑社を所有している。日本の民間放送の中で規模と視聴率で1位であり、徹底して視聴率中心に番組を編成し、ドラマとバラエティー部門に特に強い。

李ムンウォン大衆文化評論家は、「韓国であれ日本であれ、政治勢力が大衆文化市場に影響を与えることはできない。韓国ドラマがつまらなくならない限り、日本国内の韓流は健在だろう」と強調した。



jkmas@donga.com