50万〜100万ウォンで4泊5日間の夏休みを東南アジアで過ごせる時代だ。昨年の韓国人出国者833万人のうち、53%が観光目的の出国者だった。今年はウォン高や週休二日制の実施などで1000万人突破が予想される。
海外旅行者が増えるということは、現地の外国人が韓国人に触れる機会が多くなるという意味でもある。外国人は自分が接する韓国人を見て、韓国や韓国人の全体を判断することになる。外国人に悪い印象を持たせれば、「韓国」というブランドのイメージダウンにつながり、結局個人にも国家にもマイナスになるだけだ。国家イメージは国の競争力に直結する。
最近、一部の海外旅行者が醜態をさらし、現地の外国人から批判を浴び、怒りを買うことが多い。ゴルフ場でキャディーを殴った人、飲み屋の従業員を見下し乱暴した人、体にいいものなら嫌悪食品でも何でもほしいという人などが、韓国のイメージを悪くしている。
数ヵ月前には、ベトナムで売春の取締り現場で逮捕され、罰金を払って追放された人たちもいた。さらに南太平洋のある島国では、韓国人男性による買春が社会問題になっているという。いわゆる「キーセン観光」に来ていたかつての日本人が、私たちの目にどのように映っていたかを思い起こしてもらいたい。
「醜い韓国人」にならなくても、外国で楽しい時間を過ごすことは十分できるだろう。家族観光や文化遺跡めぐり、自然観光など、消耗的な観光ではなくリフレッシュできる観光へと海外旅行文化がレベルアップすればと思う。数日だけの旅行であっても、その国の文化や法規を尊重すべきだ。観光客だけでなく現地に駐在する企業関係者も、その社会のルールや道徳を守り、現地の住民を尊重してこそ共に勝者になれる。
外国に出かけると、国民みんながその国の顔になる。先進国を目指す国民であれば、それにふさわしい行動をし、誇りを持たなければならない。