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焼香所問題で遺家族が副市長を9時間監禁 地下鉄放火事件の大邱

焼香所問題で遺家族が副市長を9時間監禁 地下鉄放火事件の大邱

Posted April. 27, 2003 22:13,   

社会の常識と法律を無視して、暴力でもって解決させようとする苦情申請の事例が相次いでいる。苦情申請した住民が公職者を白昼9時間以上監禁したり、夜中に宿舎に無断侵入して凶器で脅すなど、「無法」な行為さえ見られる。

担当機関が、苦情を申請した住民を説得できず、仕事の処理をスムーズに行えなかったのも大きな原因ではあるが、日増しに適法な手続きよりは力と暴力に依存する傾向を見せているのも問題点として指摘されている。

▲大邱(テグ)地下鉄放火事件の焼香所での葛藤〓大邱地下鉄火災に見舞われた遺家族の一部は、26日の昼、大邱市の金基玉(キム・キオク、59)行政副市長を大邱市民会館別館に設けられている犠牲者対策委員会の事務室に引き連れ、約9時間ぐらい監禁した。

40人の遺族は、同日昼12時頃、大邱市民会館の別館に設置されている焼香所を大講堂に移してくれることを要求して、座り込みを行った。しかし、大邱市側が「葬式の日程についての合意がされていない状況での(焼香所の移動は)不可能だ」とし、焼香所の移動を断ったことを受け、遺族側は駐車場に独自の焼香所の設置に踏み切った。

遺族らは駐車場を管理する大邱市施設管理公団の制止にもかかわらず、合同焼香所の設置に踏み切ったことについて、金副市長は大邱市の職員200人と一緒に合同焼香所の撤去に乗り出した。

遺族らは、「焼香所がないのに、どうやって弔問客を迎えられると思うのか。大講堂がだめだったら、他の対策を講じて当たり前じゃないか」と強く反発した。この過程で、遺族と大邱市の職員の間で激しいもみ合いが起こった。

現場に居合わせた約80人の遺族が大邱市の職員ともみ合う過程で、一部の遺族が金副市長に向かって、「お前が撤去を指示したのか」と金副市長の服をつかんで、20分間もみ合い、金副市長は現場から抜け出すために、警察のジープに乗り込んだ。

しかし、後を付けてきた一部の遺族が金副市長を引きずり降ろして、市民会館1階の対策委の事務室に引き連れていった。同日昼の12時20分頃、遺家族によって対策委の事務室に引き込まれた金副市長は、午後9時半頃、警察の仲裁で自由になった。金副市長は気力が尽いて、現在、慶北(キョンブク)大学病院に入院している。

▲夜中の宿所押し入り〓26日の未明、慶尚北道蔚珍郡(キョンサンブクド・ウルチングン)にある蔚珍核廃棄場反対闘争委員会所属の幹部2人が、韓国水力原子力の崔洋祐(チェ・ヤンウ、60)社長の宿所に押し入って、監禁暴行し、警察が捜査に乗り出した。

彼らは同日午前3時ごろ、核廃棄場の候補地問題と関連して、蔚珍に泊まっていた崔社長の宿所(蔚珍郡Dホテル)に無断で押し入り、寝ていた崔社長を起こして、「蔚珍に核廃棄場を設置しないという約束を守って、これを政府に建議しろ」と要求した。

崔社長は、「彼らは私を監禁したまま、先が尖っている道具でわき腹を突きながら、40分間脅しをかけた。それで『要求を受け入れる』をいう覚書を書いて釈放され、直ちに上京した」と話した。警察は27日、ソウルで崔社長を相手に経緯に対する捜査を行っている。

蔚珍警察署の関係者は、「闘争委員会の幹部がお酒を飲んだ状態で、崔社長のところへ行ったものとみられる。崔社長が警察に届け出たので、真相を取り調べて、司法処理するかどうかを決める」と話した。



boriam@donga.com