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「今朝、ミルクは飲みましたか?」 カルシウムの驚くべき効果

「今朝、ミルクは飲みましたか?」 カルシウムの驚くべき効果

Posted January. 20, 2003 13:50,   

1日に必要なカルシウムを摂取するためには、あえてミルクでなくてもカルシウムの豊富な食べ物、例えばチーズやブロッコリーを食べてもいい。しかし、青少年たちはこれさえも拒んでいる。

乳糖に過敏な反応を見せたり、空腹状態でミルクを飲めば胃が張り、下痢をするなどの理由でミルクを避ける人もいる。しかし、栄養学者たちはこのようなタイプの人たちも、他の食べ物と一緒にミルクを飲めば、1日にコップ3杯ぐらいは十分消化できると話している。また、現在大半のスーパーでは、価格は普通のミルクの2倍にもなるが、乳糖が少なかったり全然含まれてないミルクも販売している。

国立科学アカデミーの話では、4〜8歳の子どもは毎日800mgのカルシウムを、13〜18歳の青少年は1000mgのカルシウムを摂取しなければならず、50代以上は1300mgのカルシウムを摂取しなければならないとしている。国立児童健康人類開発研究所のアレクサンダー博士は、「食べ物だけでは1日に必要なカルシウム量を充足させることができないので、献立てにミルクを入れなければならない」と強調した。

最近、「米国臨床栄養ジャーナル」に、シンシナティー児童病院研究チームの研究結果が載せられた。それによると、幼い時から毎日一杯のミルクも飲んでいなかった成人女性たちは、同期間に毎日一杯以上のミルクを飲んだ人たちに比べ、骨が弱く、骨折の可能性が2倍に達することがわかった。

パデュー大のウェバー博士は、「成人の骨格の半分ぐらいが10代に形成されるため、青少年期は骨の健康にはたいへん重要な時期だ」と強調した。特に、女性の場合、全体の骨に必要な無機質成分が17歳までに95%ぐらいに満たされ、27歳には99%が満たされることになる。したがって、カルシウムの足りない少女は、成人期に入った後にもカルシウム不足の状態が続き、一生にわたって骨折の危険が大きいということになる。

ウェバー博士は、「現在、青少年たちのカルシウム摂取量は勧奨水準に比べてはるかに低く、毎日、カルシウムの豊富な食べ物を4、5回食べるのが青少年期に良いということを各種の研究結果が立証している」と話した。

ミルクやヨーグルトなどカルシウムの豊富な食品約8オンス(約227g)を食べれば、少なくともカルシウム300mgが摂取できる。カルシウムが強化された豆ミルクやオレンジジュース一杯を飲んだ時もほぼ同じ量のカルシウムが得られる。また、シリアルもカルシウムが多く含まれており、カルシウムをより強化したミルクも出ている。

カルシウムは骨にだけ良いのではない。最近の一連の研究ではカルシウムが心臓にも良いという結果が立証された。

ウィスコンシン大の研究チームが高血圧の女性患者を相手に調査した結果、薬物以外に4年間、毎日カルシウム1500mgを摂取した女性は血圧が相当落ちた一方、薬だけ服用した女性は全般的に血圧が高くなったという結果が出た。

ガンに対するカルシウムの効果はまだ立証されてない。しかし、ここ10〜16年間、数多くの健康の専門家たちが進めてきた研究は、毎日1250mg以上のカルシウムを摂取すれば、結腸癌の発生確率が30%近く落ちる可能性もあるということだった。

(http://www.nytimes.com/2003/01/07/science/07BRDD.html)



corekim@donga.com