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[社説]政府は日朝会談に積極的役割を果たすべきだ

[社説]政府は日朝会談に積極的役割を果たすべきだ

Posted August. 30, 2002 22:16,   

小泉純一郎首相の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への訪問は、韓半島情勢に大きな変化をもたらし得る歴史的事件である。日朝の首脳が初めて会うという歴史的意味も重要であるが、過去の清算という懸案を終えんさせ、究極的な関係正常化を追求するという両者の意図が一致する場合、周辺に及ぼす影響は並々ならない。

とりわけ、最近韓半島情勢が不安定であるという点で、日本の首相の北朝鮮訪問は、格別の意味を持つ。韓国と北朝鮮は昨日終えた経済協力推進委員会で、多様な合意を引き出した。先週には金正日(キム・ジョンイル)総書記が、ウラジオストクでロシアのプーチン大統領と首脳会談を開いた。米国も9月には北朝鮮に特使を派遣する予定だ。ここに日本が加勢することにより、今や韓半島関係国の同時多発的な外交戦が始まったとみるべきだろう。

北朝鮮と周辺国の対話は望ましい。日本の首相の訪朝も、韓半島の緊張緩和と北朝鮮の国際社会への参加を進めるという点で、歓迎に値する。しかし今回の訪問が、小泉首相の人気回復のための「ショー」であってはならないという点を指摘したい。日本は、2年前に米朝間で進められた「華やかな訪問外交」を振り返る必要がある。北朝鮮の趙明祿(チョ・ミョンロク)国防委員会第1部委員長と、当時のオルブライト米国務長官の相互訪問で、関係正常化への期待が高まったものの、両国関係は米国の政権交代とともに突然凍りついてしまった。日本は、小泉首相の訪朝が韓半島和平への実質的な貢献となるよう慎重に取り組んでもらいたい。

ここで韓国政府がしなければならないことは明白である。日朝首脳会談が「他人事」でないことを認識し、日本と緊密に協議して望ましい結果が得られるよう最善を尽さなければならない。可能なら北朝鮮とも接触する必要があろう。政府は、金総書記の答礼訪問問題について隠し事があってはならない。政府が万一密室交渉によって答礼訪問を達成しようとすると、決して国民の支持を得ることはできないだろう。