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米ニューヨークの女性たち、「通り魔暴行」被害続出

米ニューヨークの女性たち、「通り魔暴行」被害続出

Posted March. 29, 2024 08:48,   

Updated March. 29, 2024 08:48

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「昼間、歩いていたら、ある男に頭を殴られた」

ハリー・ケイト・マクグキンさん(23)は25日午前10時頃、米ニューヨークのマンハッタン16番街を歩いていた。どこからともなく大柄の男性が現れ、額を拳で殴られ、路上に倒れそうになった。インフルエンサーであるマクグキンさんは、直後にティックトークでこぶのできた額を公開し、「ただ道を歩いていただけなのに攻撃された」と話した。

ニューヨークのデザインスクールに通うミケイラ・トニナートさん(27)も同日、14番街で見知らぬ男性から顔を殴られた。トニナートさんは、米紙ニューヨーク・ポストのインタビューで、「近づいてくることも分からなかった」とし、「(襲われた後)全身が恐怖で凍りついて何もできなかった」と語った。

ニューヨークの「通り魔」襲撃は、彼女たちだけではなかった。彼女らの件が伝えられるや、数十人が「私も襲われた」と被害体験を打ち明けた。被害者はすべて女性で、白昼堂々と道を歩いていたという共通点がある。

有名人も例外ではなかった。ネットフリックスの人気リアリティ番組「リアル・ハウス・ワイフ」で有名な映画女優ベサニー・フランケルさんも先日、スマートフォンでパン屋を撮影していたところ、頭を殴られた。地元のコメディアンであるセラ・ハバードさん(30)も19日、ロウア・ーマンハッタンで後頭部を殴られたという。

問題が大きくなると、ニューヨーク警察は27日、X(旧ツイッター)に声明を出し、「警察は路上で『通り魔暴行』に遭った女性たちの暴露を承知している」とし、「安全に万全を期す」と明らかにした。警察は同日、スキボキ・ストーラ容疑者(40)を逮捕し、マクグキンさんに対する暴行容疑で起訴した。また、タイムズスクエアなどで女性を攻撃した男性を指名手配した。

最近、ニューヨークは地下鉄の犯罪が急増し、ニューヨーク州のキャシー・ホウクル知事が州兵を派遣して「過剰治安」論議を起こしたこともあった。しかし、無差別な女性攻撃が相次ぎ、抜け穴が露呈するにつれ、市民の不満が高まっている。ニューヨーク警察の声明が掲載されたXにも、「逮捕してもすぐに釈放され、また犯罪を犯すだろう」という非難のコメントが多い。ハバードさんは、NBCのインタビューで、「被害を受けた後、最も耐えられないことは、どこも安全ではないという感覚」とし、「昼間は緊張して辛く、夜は簡単に眠れない」と打ち明けた。


金玹秀 kimhs@donga.com