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今年の地球は史上最高気温、「来年はもっと暑い」

今年の地球は史上最高気温、「来年はもっと暑い」

Posted July. 22, 2023 08:22,   

Updated July. 22, 2023 08:22

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地球温暖化とエルニーニョの影響で世界が史上最高の気温を見せている中、今年より来年がもっと暑いだろうという観測が出ている。

米航空宇宙局(NASA)の気候科学者たちは20日(現地時間)、ワシントン本部で気候関連記者会見を開き、最大級の猛暑が今年に続き来年まで続くという見通しを示した。ゴダード宇宙研究所のギャビン・シュミット所長は、「今年末にピークに達すると見られるエルニーニョにより、来年は今年よりさらに暑い年になるだろう」と予測した。

NASAが今年より来年の暑さがさらに激しくなると予想する理由は、今年の猛暑はまだエルニーニョの影響を本格的に受けていないという分析のためだ。エルニーニョとは、東太平洋の赤道付近の水温が平年より0.5度以上高くなる現象が、5ヵ月以上続く状態だ。水温の上昇は、通常春~夏に始まり、冬にピークを迎え、その影響は翌年に続く。今年の水温の上昇も3~4月に始まり、まだエルニーニョが暑さに直接的な影響を与えていない状態だ。

現在、世界の気温は、エルニーニョの影響が本格化していない状況でも史上最高値を更新している。NASAゴダード宇宙研究所の地球指標気温分析(GISTEMP)システムによると、今年6月がこれまでの6月の中で最も暑い月と記録された。欧州連合(EU)のコペルニクス気候変化サービスによると、15日までが1940年観測以来最も暑かったことが分かった。シュミット所長は、「今年が記録上、最も暑かった年になる可能性は半々だ」と話した。

学界の一部からは、今年の水温の上昇が平年より2度以上高くなる「スーパーエルニーニョ」が発生する可能性も予想している。今年を除いて、史上最も暑い年と記録された2016年にも直前年度と該当年度にスーパーエルニーニョ現象が起きた。


チョン・ナムヒョク記者 forward@donga.com