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国会が首相解任建議案を「賛成175票」で可決、憲政史上初

国会が首相解任建議案を「賛成175票」で可決、憲政史上初

Posted September. 22, 2023 08:41,   

Updated September. 22, 2023 08:41

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「国政全体の広範囲な無能と破滅的事態の中心に韓悳洙(ハン・ドクス)首相がいた」(「共に民主党」の宋基憲院内首席副代表)

「(首相解任建議案の可決は)憲政史の拭えない恥ずかしい歴史として記録されるだろう」(「国民の力」の李亮寿院内首席副代表)

21日、韓首相解任建議案が最大野党「共に民主党」の主導で国会で可決されたことを受け、与野党関係が急速に冷え込んだ。首相解任建議案が国会で可決されたのは憲政史上初めて。民主党の主導で国務委員の解任建議案を国会で通過させたのは、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権下で朴振(パク・ジン)外交部長官、李詳敏(イ・サンミン)行政安全部長官に続いて3人目。

同日午後に開かれた国会本会議で、首相解任建議案は無記名電子投票方式で実施され、在席295議員のうち賛成175人、反対116人、棄権4人で可決された。与党「国民の力」(111議席)が反対する中で、民主党(168議席)と正義党(6議席)など野党が大挙賛成票を投じたものとみられる。

同日の採決に先立ち、与野党は神経戦を繰り広げた。与党院内首席副代表の李亮寿(イ・ヤンス)氏は反対討論で、「李在明(イ・ジェミョン)代表を救うための政治攻勢」とし、「解任建議と弾劾は国民が国会に与えた権限として慎重に行使しなければならない」と述べた。これに対し民主党の宋基憲(ソン・ギホン)院内首席副代表は、提案説明の中で「今日の首相解任建議案の採決が無能力解体の始まりになるだろう」とし、「内閣を全面的に改造し、国政運営の基調を全面的に修正しなければならない」と主張した。

大統領室は、解任建議案が国会を通過したことに対し、「韓首相を解任しない」という立場だ。解任建議案が大統領に対する拘束力がないうえ、明示的な拒否権を行使する必要もないと考えているからだ。大統領室高官は同日、「韓首相の解任建議案については、民主党が推進する時からすでに十分立場を表明してきた」と述べた。大統領室は、民主党が韓首相解任建議を決議すると「極端な政治闘争の被害者は結局国民だ」として遺憾を表明した経緯がある。

歴代首相解任建議案は、韓首相を含めて計9回発議されたが、実際に国会を通過したのは初めて。丁一権(チョン・イルグォン)元首相(1966年6月27日)と黄寅成(ファン・インソン=1993年5月17日)、李榮徳(イ・ヨンドク)元首相(1994年10月27日)は国会の採決まで行われたが、いずれも否決された。


申나리 journari@donga.com