
イスラエルが米国の対イラン交渉団の通信を盗聴した疑いが浮上し、米国防総省がイスラエルの情報収集活動に対する脅威評価を最高レベルに引き上げたという。イスラエルによるレバノンへの大規模軍事作戦を機に表面化した米国とイスラエルの亀裂が、さらに深まる様相をみせている。
米紙ニューヨーク・タイムズは6日、複数の米政府の現・元高官の話として、米国防情報局(DIA)や他の軍情報機関が最近、イスラエルの防諜上の脅威レベルを「重要(high)」から「緊急(critical)」へ引き上げた報告書を作成したと報じた。米国とイスラエルは、互いに相手国を対象とした情報収集活動を行っていることを長年認識し、黙認してきた。しかし、最近の対イラン交渉を巡り、米国の立場や戦略を把握しようとするイスラエルの動きが一線を越えたと米当局は判断したという。
DIAの報告書には、イランとの終戦交渉を主導するウィトコフ中東担当特使やコルビー国防次官(政策担当)ら米高官に対する盗聴活動をイスラエルが強化したとの内容が盛り込まれた。特に、この報告書はイスラエル駐在の米国防当局者の携帯電話に盗聴ソフトウエアが密かにインストールされていたことが検知された直後に作成された。
米政府当局者らは、イスラエルによる防諜上の脅威レベルを、いかなる同盟国よりも高いものと見ている。また、一部の敵対国よりも重要と判断しているという。このため、米国防総省がイスラエルとの情報共有の範囲を制限する措置に踏み切るかどうかにも関心が集まっている。ある高官は同紙に対し、「第2次トランプ政権発足後、米高官を対象としたイスラエルの情報収集活動は『常軌を逸した』水準に達している」と指摘した。米国防総省はこれに関するコメントを拒否した。
米国によるイスラエルに対する防諜脅威の警告は、レバノン停戦を巡る両国間の対立が本格化した時期に浮上した。最近、トランプ米大統領がイスラエルのネタニヤフ首相に対して、レバノンの首都ベイルートへの攻撃中止を求め、激しい言葉を浴びせたことも報じられた。イスラエルが親イラン武装組織ヒズボラの無力化を理由に、イランが反発してきたレバノン空爆を継続すると、激怒したトランプ氏は「いったい何をやっているんだ(What the fuXX are you doing?)」と発言したという。当時、イランはイスラエルによるレバノン攻撃を理由に、米国との交渉中止も主張した。
チャン・ウンジ記者 jej@donga.com






