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世界1位・中国組を制して決勝に進んだ申裕斌・田志希ペア、2度目の中国ペアに敗れて銀メダル  卓球世界選手権

世界1位・中国組を制して決勝に進んだ申裕斌・田志希ペア、2度目の中国ペアに敗れて銀メダル  卓球世界選手権

Posted May. 29, 2023 08:47,   

Updated May. 29, 2023 08:47

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「ピヨギ」申裕斌(シン・ユビン=19)が韓国女子卓球選手としては梁英子(ヤン・ヨンジャ=59)、玄静和(ヒョン・ジョンファ=54)以来最高の成績を収めた。

田志希(チョン・ジヒ=31、未来アセット証券)とペアを組んだ申裕斌は28日、南アフリカのダーバンで開かれた2023国際卓球連盟(ITTF)世界選手権女子個人戦のダブルス決勝で、中国の王芸迪(26)-陳夢(29)組に0-3(8-11、7-11、10-12)で敗れた。申裕斌-田志希組は前日の準決勝で世界1位の孫穎莎(23)-王曼昱(24、以上中国)組を3-0で下して決勝に進んだが、「万里の長城」を相次いで越えるには力不足だった。

韓国女子卓球選手が世界選手権個人戦のダブルス決勝に進んだのは1987年ニューデリー大会当時、梁英子-玄静和組以来36年ぶりのこと。梁英子-玄静和組は当時の世界選手権優勝に続き、1988年ソウル五輪でも金メダルを獲得した。シングルスでも1993年イエテボリ大会で玄静和が優勝して以来、30年間世界選手権決勝に進んだ韓国選手はいなかった。

申裕斌は、「決勝で敗れたのは悔しいけど、目標にしていたメダルを取ることができて嬉しい」とし、「9月には志希さんと杭州アジア大会にも一緒に出場する。今大会で中国の2チームを相手にしてみたので、アジア大会ではもっと良い成績を出したい」と話した。

申裕斌はその上で「2021年ヒューストン世界選手権で負傷した」と話した後、涙ぐんだ。すると田志希が「あの時の困難を通じて、今みたいに喜べる日を迎えることができた」として申裕斌を慰めた。右手首の疲労骨折でヒューストン大会を終えた申裕斌は昨年5月、手首にピンを打ち込む手術を受けた。

チャン・ウジン(28=未来アセット証券)-イム・ジョンフン(26=韓国取引所)組も今大会男子ダブルスで銀メダルを獲得した。二人は2021年大会に続き、世界選手権2大会連続の準優勝記録を残した。チョ・デソン(21)-イ・サンス(33)組は男子ダブルスで銅メダルを獲得した。

韓国卓球が世界選手権でメダルを3個以上獲得したの20は03年パリ大会(銀メダル1個、銅メダル2個)以来20年ぶりのこと。これについて卓球界では昨年韓国プロ卓球リーグ(KTL)がスタートし、選手たちの実戦経験が増え、国家代表選考でも「推薦選考」を廃止し実力だけで選手を選抜したのが影響を及ぼしたという分析が出ている。2021年東京五輪以前までは「ダブルス選手間の呼吸が重要」という意見から推薦でも国家代表選手を選んだ。

一方、シングルスでは韓国の男女選手は一人もベスト8入りできなかった。KTLの安宰亨(アン・ジェヒョン)委員長(58)は、「冷静に言えば、シングルスで勝たなければならなかった相手に負けた試合はないと言える」とし、「私たちは中国や日本よりシングルスの実力が落ちているため、ダブルス練習により多くの時間を割くようになったし、シングルスの実力がさらに落ちる結果を招いた」と話した。1988年ソウル五輪男子ダブルス銅メダリストの安氏は、1986年ソウルアジア大会では最後のシングルスで勝利し、韓国が中国を5-4で破り団体戦金メダルを獲得するのに貢献した。

2008年北京大会以後、五輪卓球では個人戦男女個人ダブルスがなくなった。代わりに新しく採用された男女団体戦も4シングルス1ダブルスでシングルスの比重がさらに大きい。アジア大会では杭州大会から男女ダブルスが復活するが、団体戦は5試合すべてシングルスだけで行われる。


カン・ドンウン記者 leper@donga.com