Go to contents

フランスのトリエ監督がカンヌ映画祭でパルムドール、女性では3人目

フランスのトリエ監督がカンヌ映画祭でパルムドール、女性では3人目

Posted May. 29, 2023 08:39,   

Updated May. 29, 2023 08:39

한국어

「パルムドールを受賞した女性が、3人しかいないことに驚きました。私たちは深い変化の夜明けに立っています」

27日(現地時間)に開かれた第76回カンヌ国際映画祭で、女性としては史上3番目に最高賞のパルムドールを受賞した「アナトミー・オブ・ア・フォール」のジュスティーヌ・トリエ監督(45)は話した。

「アナトミー・オブ・ア・フォール」は、ある作家が夫を殺害した容疑で起訴され、視覚障害者の息子が唯一の目撃者として名指しされて起こる話だ。これに先立って、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した女性監督は、「ピアノ」(1993年)のジェーン・カンピオンと「チタン」(2021年)のデュクルノーだけだ。トリエ監督は、受賞感想で、「商業化でフランス文化が崩れている」と、フランス政府を辛らつに批判した。同日、授賞式が開かれたカンヌ・リュミエール劇場の舞台にパルムドールの授賞者として出た俳優のジェーン・フォンダは、トリエ監督が呼ばれると、驚いたように両目を大きく開けて手をたたいた。

審査委員大賞は、「ザ・ジョン・オフ・インタレスト」のジョナサン・グレイザー監督(英国)が、監督賞は、ベトナム出身のフランス人である「ザ・ポトフ」の陳英雄監督がそれぞれ受賞した。

昨年、朴贊郁(パク・チャヌク)監督が「別れる決心」で監督賞を、俳優宋康昊(ソン・ガンホ)が「ブローカー」で主演男優賞を受賞し、韓国映画界が注目を集めたとすれば、今年は日本が躍進した。「怪物」(是枝裕和監督)のシナリオを書いた坂元裕二が脚本賞を、ドイツ映画「パーフェクト・デイズ」(ビーム・ヴェンダース監督)に出演した日本俳優の役所広司が主演男優賞を受賞した。日本俳優がカンヌ映画祭で主演男優賞を受賞したのは、2004年「誰も知らない」の柳楽優弥に続き2度目となる。

この日、主演女優賞の受賞者として出た宋氏は、トルコ映画「アバウト・ドライ・グラシズ」の俳優メルヴェ・ディズダルに賞牌を渡した。宋氏は韓国語で、「今日この場、舞台上の喜びのために長い苦痛の時間を耐えたのではないかと思う」と祝った。宋氏は、主演を務めた映画「クモの巣」が非コンペティション部門に招待され、8度目にカンヌを訪れた。

韓国映画は今年、「ファラン」「眠り」「脱出:サイレンス」「私たちの一日」の長編5本が、非コンペティション部門に招待された。コンペティション部門への進出作はなかった。映画学校の学生たちの短編映画に授賞する「ラ・シネフ」部門で、ファン・ヘイン監督が韓国映画アカデミー卒業作品「ホール」で2等賞を受賞した。


崔智善 aurinko@donga.com