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米「ロシアの核兵器を監視中…ベラルーシへの移動の兆候なし」

米「ロシアの核兵器を監視中…ベラルーシへの移動の兆候なし」

Posted March. 28, 2023 08:31,   

Updated March. 28, 2023 08:31

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米国と西洋諸国は、ベラルーシに戦術核兵器を配備するというロシアのプーチン大統領の発言について、「核兵器の使用は重要な一線を越えること」と警告した。ただし、戦術核兵器がロシアからベラルーシに移動する兆候は把握していないと明らかにした。

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は26日、CBS放送のインタビューで、「プーチン氏が宣言を履行したり、核兵器を移したりしたといういかなる兆候も発見していない」と明らかにした。また、「ロシアの核兵器状況を監視しているが、プーチン氏がウクライナに核兵器を使う意図を示すような兆候は確認していない」とし、「核兵器を使用すれば明らかに重要な一線を越えることになる」と指摘した。

カービー氏は、ウクライナに対する英国の劣化ウラン弾供与の発表が核兵器の海外配備のきっかけだというプーチン氏の主張に対しては、「放射線の脅威のない劣化ウラン弾は戦場で通常使用され、ロシアも同様の砲弾を使用している」と反論した。北大西洋条約機構(NATO)のオアナ・ルンゲスク報道官も、「ロシアの核戦略にはNATOの核戦略調整につながるような変化は見られない」とロイター通信に明らかにした。欧州連合(EU)は、ベラルーシがロシアの核兵器を受け入れる場合、米国に続き追加制裁を行うと警告した。

プーチン氏のベラルーシへの戦術核配備宣言は、春の大攻勢を控え、西洋諸国のウクライナ支援を阻止する狙いがあるとみられる。米シンクタンクの戦争研究所(IWS)は25日に報告書で、「プーチン氏はウクライナ侵攻前からベラルーシに対する影響力強化のために核兵器を配備しようとしていた」とし、「今回の発言は、西洋諸国に脅威を与えることでウクライナに対する潜在的な支援を減らすための情報戦の一種」と分析した。


イ・チョンア記者 clearlee@donga.com