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LGエネ、三星バイオ、現代自動車が最高業績、危機にも出口はある

LGエネ、三星バイオ、現代自動車が最高業績、危機にも出口はある

Posted January. 30, 2023 08:29,   

Updated January. 30, 2023 08:29

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自動車やバッテリー、バイオ分野の一部の企業が過去最高の業績を上げ、危機の中で韓国経済に一筋の希望を投げかけている。LGエネルギーソリューションは昨年、年間営業利益が50%以上増加し、初めて1兆ウォンを突破した。三星(サムスン)バイオロジクスも、国内の製薬・バイオ業界で初めて売上が3兆ウォンを超え、現代(ヒョンデ)自動車とKIA(キア)自動車の合計売上は、昨年初めて200兆ウォンを超えた。世界的な景気後退で多くの企業が不振に陥っている中で、その健闘ぶりが一段と目立つ。

これらの企業が危機の中でも善戦したのは、以前から着実に進めてきた投資が実を結んだ結果だという評価が多い。LGエネルギーソリューションは、早くからバッテリー産業の可能性に注目し、この10年間で5兆3000億ウォンを研究開発(R&D)につぎ込んだ。三星バイオロジクスも、コロナ禍で経営を取り巻く不確実性が増した状況下でも、仁川市松島(インチョンシ・ソンド)に計1兆7400億ウォンをかけて第4工場を建設するなど投資を止めなかった。

超格差技術革新も成功の秘訣といえる。現代自動車グループは、電気自動車(EV)など未来自動車市場で技術力を高めて存在感を誇示し、高付加価値車種を中心にグローバル販売を拡大した。グローバル自動車メーカー各社が、半導体供給難の影響と需要減少で販売が減少したのとは対照的だ。一時、欧州市場で「車輪付き冷蔵庫」という好評を得たが、今は技術力でグローバル自動車業界の「ビッグ3」に位置づけられている。

一部企業の善戦は嬉しいことだが、韓国企業全体で見れば、業績鈍化の懸念が高まっているのも事実だ。27日まで昨年第4四半期の業績を発表した上場企業27社のうち、19社が証券会社のコンセンサス(業績予測値の平均)に及ばなかった。三星電子とLG電子が並んで「アーニングショック」を記録したのに続き、精油や石油化学、鉄鋼など主要輸出業種の第4四半期の業績にも赤信号が灯っている。昨年善戦した企業も、米国のインフレ削減法(IRA)の施行などの悪材料で、今年の業績は断言できない状態となっている。

結局、危機を突破できる力は、絶え間ない投資と技術革新から見いだすしかない。厳しい環境の中でも未来を見据えて着実に戦略的投資を続けてこそ、景気が回復する時点で持ち直しの機会をつかむことができる。よそ見をせず、品質だけで勝負するという気迫で、再び気を引き締めなければならない。政府も、規制改革を通じて企業が安心して投資できるように後押ししなければならない。