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FRBが来年に5%超に利上げか、米市場で見方強まる

FRBが来年に5%超に利上げか、米市場で見方強まる

Posted December. 07, 2022 08:58,   

Updated December. 07, 2022 08:58

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米連邦準備制度(FRB)の強力な緊縮に対する恐怖が再び大きくなり、5日(現地時間)、グローバル金融市場が動揺した。2日と5日に公開された米国の雇用報告書とサービス景気関連指標がインフレ上昇の圧力と解釈されたためだ。

FRBが、今月と来年2月に予定された連邦公開市場委員会(FOMC)でビッグステップ(0.5%ポイントの引き上げ)に相次いで踏み切り、緊縮局面を長引かせる恐れがあるという懸念が強まった。これを受け、来年の基準金利は5%を超えるだろうという観測が強まり、ナスダック指数が1.93%下落するなど、ニューヨーク証券市場が急落した。米国債金利は高騰した。一時104まで下がったドル指数も105を超え、0.7%ほど上昇した。

対ドルウォン相場も1ドル=20ウォン以上ウォン安ドル高が進んだ。6日、ソウル外国為替市場での為替相場は、前日より26.2ウォン・ウォン安ドル高の1ドル=1318.8ウォンで取引を終えた。総合株価指数(コスピ)も、外国人と機関の同伴売りにより、前日より26.16ポイント(1.08%)下がった2393.16で取引を終えた。コスダック指数も1.89%急落した。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは同日、「FRBは最終金利の水準を5%以上に高め、来年2月も2連続のビッグステップを考慮できる」と報じた。市場が予想する今月のビッグステップだけでなく、来年2月の次期FOMCでも0.5%の金利引き上げが予想されるという。FRBは13日と14日にFOMCを開き、今月の基準金利を決める。

先物取引をもってFRBの基準金利引き上げの可能性を占うシカゴ商品取引所のフェドウォッチでも、一斉に2連続のビッグステップ以上の可能性が高くなった。現在の基準金利の3.75~4.0%が、今月4.25~4.5%に達する確率は79.4%、来年2月に4.75~5.0%以上に上がる確率は64.5%と現れた。

2日、米労働省が発表した11月の非農業部門の新規雇用は26万3000人で、市場の予測値(20万人)をはるかに上回った。5日、米供給管理協会(ISM)が発表した11月の非製造業(サービス)購買管理指数(PMI)は56.5で、市場の予測値(53.7)はもとより、10月(54.4)よりも高かった。どちらも物価上昇の要因だ。

米主要企業は、FRBの緊縮長期化にともなう景気低迷に備え、人員削減に拍車をかけている。ウォール・ストリート・ジャーナルは、「ペプシコーラを生産するペプシコは、北米本社のスナックおよび飲料事業部を中心に数百人の人員削減に踏み切る予定だ」と報じた。


金玹秀 kimhs@donga.com · 朴民優 minwoo@donga.com