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米国防総省「中国、韓半島有事に北朝鮮核の確保のために軍事介入するだろう」

米国防総省「中国、韓半島有事に北朝鮮核の確保のために軍事介入するだろう」

Posted December. 01, 2022 08:48,   

Updated December. 01, 2022 08:48

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米国防総省が、「韓半島有事の際、中国軍が北朝鮮の大量破壊兵器(WMD)確保のために介入する可能性がある」と指摘した。韓半島で南北間の軍事的衝突や北朝鮮政権の崩壊など急変事態が起こった場合、韓国と米国に北朝鮮の核・ミサイルの統制権が渡らないよう中国が軍隊を投入する可能性があるということだ。韓米作戦計画に、韓半島急変事態の際、迅速に北朝鮮のWMD統制権を確保する作戦が反映されているという。

米国防総省は先月29日(現地時間)、中国の軍事力に関する年次報告書を公表し、「中国軍は韓半島急変事態に備え、航空・陸上・海上および化学防衛訓練など軍事訓練を実施している」とし、「中国指導部は(韓半島)危機状況の際、北部戦区司令部に多様な範囲の作戦を命じる可能性がある」と指摘した。

また、「このような作戦には、中朝国境を通じた難民流入の統制や北朝鮮のWMD確保に向けた軍事介入(military intervention)、北朝鮮を緩衝(buffer)国家として維持するためのものが含まれ得る」と強調した。

米国防総省は、国防予算などが盛り込まれた国防権限法(NDAA)により、先月米議会に提出した同報告書を同日公開した。このような内容は昨年の報告書にも含まれたが、バイデン米政権は、米中の軍事的緊張が高まり、韓半島の有事の際の中国軍事介入の可能性に対する警告を強めている。先月公開した国家防衛戦略(NDS)報告書では、「韓半島の危機は(中国やロシアなど)他の核保有国の介入とより広範な紛争リスクを増加させる恐れがある」と指摘した。

報告書はまた、中国の核兵器増強について、「運用中の核弾頭が400発を超えると推定される」とし、「2035年には1500発の核弾頭を配備する可能性が高い」と明らかにした。20年の報告書で、核弾頭保有数を200発と見積もっていたが、2年で推定値が2倍に増えた。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com