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新教育課程に「韓国戦争は南侵」を明示

Posted October. 01, 2022 08:54,   

Updated October. 01, 2022 08:54

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政府は2025年、高1、中1の教科書から適用される歴史教育課程に、韓国戦争は「南侵」で始まったことを明示することにした。一方、「民主主義」の文句を「自由民主主義」に修正してほしいという一部の意見は反映されなかった。新しい教育課程は年末までに最終決定される。

教育部は30日、このような内容の「2022のの改正教育課程」の修正試案を公開した。8月30日から先月13日まで受け付けられた国民の意見を、教科別研究チームが検討して反映したものだ。この日公開された試案は、国語・社会・歴史および芸術・体育教科関連の内容だ。教育課程は、授業で学ぶ最小限の内容を盛り込んだ一種の「ガイドライン」で、今後の教科書執筆の基準になる。

修正案によると、初めて公開された中高校の歴史教育課程の試案に盛り込まれた「韓国戦争」という文句は、「南侵で始まった韓国戦争」に修正された。「産業化の成果と限界」という表現は、韓国の経済成長を否定的に眺めるという指摘により、「限界」の字句を外した。

小学校の社会教育課程では、「光復(クァンボク=日本植民地からの独立)」の代わりに、「8・15光復」を明示することにした。韓国戦争の「原因」を学習するという内容も追加された。現代史部分のチャプター名は、「平和と民主主義を守ってきた人々」から「平和統一のための努力、民主化と産業化」に修正した。社会少数者を言及する時に「性少数者」を抜こうという意見は反映されなかった。

オンラインで受け付けられた国民の意見は相当部分が反映されたが、研究陣が既存の所信を曲げなかった部分もある。中高校の歴史教科で、「民主主義」という表現を「自由民主主義」に直して「自由」の価値を盛り込んでほしいという意見と、「大韓民国政府樹立」を「大韓民国樹立」または「大韓民国建国」と表現しようという意見は反映されなかった。

今回公開された試案は、最終確定案ではない。2回目の国民の意見収集を経る。その後、各論調整委員会などの検討段階が残っており、内容が追加で修正される可能性もある。新しい教育課程は、先月発足した国家教育委員会の審議議決を経て、教育部長官が年末に確定告示する。


朴星民 min@donga.com