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「プーチンは馬鹿だ」ウクライナがロシア兵の通信を数千件傍受、米紙報道

「プーチンは馬鹿だ」ウクライナがロシア兵の通信を数千件傍受、米紙報道

Posted September. 30, 2022 08:02,   

Updated September. 30, 2022 08:02

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「プーチンは馬鹿だ。(ウクライナの首都)キーウの占領を望んでいるが、決してできない」

ロシア軍237空挺連隊のアレクサンドル衛生兵がプーチン大統領について「馬鹿」と呼び捨てる発言は、ロシア兵の通信で会話する中で出たもので、米紙ニューヨーク・タイムズが28日報じた。

同紙によると、ウクライナ政府が傍受したロシア兵士らの数千件の通信には、今年2月24日にウクライナを侵攻して最前線に配置されたロシアの兵士たちが家族や友人に伝える戦場の劣悪さや不満、残酷さなどが含まれていた。同紙は2ヵ月間、電話番号とソーシャルメディアのアカウントを照合し、兵士たちとその家族の身元を確認したと明らかにした。

首都キーウの郊外の都市ブチャで大虐殺が行われた3月、ブチャに駐留した兵士たちは、民間人を虐殺したと話した。アレクサンドル氏は親戚に、「道路に腐敗した民間人の手足が転がっている」と話した。セルゲイ兵士はガールフレンドに、「道を歩く民間人を見れば殺せという指示が下された。殺人者になってしまった」と苦しんだ。

家に侵入して物を盗んだと自慢したりもした。アレクサンドル氏は妻に、「ある家で金庫を開けたら520万ルーブル(約1億3千万ウォン)あった。(ロシアの都市)オレンブルクのアパートを調べろ」と言った。妻が「お金は返して」と言うと、「気でも狂ったのか。1軒のアパートが今俺の懐にあるんだぞ」と話した。セルゲイ氏はガールフレンドに、「どんなテレビが欲しい?LGかサムスンか」と言い、「すでに他の2人はベッドほどのテレビを手に入れた」と話した。

戦争が長引いて食糧不足と寒さに苦しみ、士気が下がったロシアの兵士たちの怒りはプーチン氏に向かった。エフゲニー兵士は友人に、「10日間、乾燥した戦闘食だけだが、これすらすでに食べてしまった」と話した。兵士のバディム氏は妻に、「軍人をすぐにやめてやる。子どもは絶対に軍に送らない」と話した。「プーチン、いつこの戦争を終わらせるのか。くそ食らえ」と言う兵士もいた。


シン・アヒョン記者 abro@donga.com