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仮想通貨の投資家たち、口座から現金を下ろし始めた

仮想通貨の投資家たち、口座から現金を下ろし始めた

Posted July. 29, 2021 09:37,   

Updated July. 29, 2021 09:37

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(3)仮想通貨の投資家たち、口座から現金を下ろし始めた

「8000万ウォンを超えていたビットコインが、今は3000万ウォンを割り込むのではないかとびくびくしています。収益率を少し上げると言って、一日中コインウィンドウを覗き込むのも疲れて『脱出』することにしました」

会社員のキム某氏(30)は最近、仮想通貨に投資した8000万ウォンを全額引き出して証券会社の口座に移した。4月は一時200%を上回っていた収益率は、現在40%台に落ち込んでいる。まだ損はしていないが、現在の下落相場は尋常でないと判断し、コイン市場を離れることにしたのだ。先月、仮想通貨の投資家たちが取引所の口座から出金したお金が、入金額を上回ったことが分かった。出金額がさらに増えたのは、コイン投資の熱気が3年ぶりに盛り上がり始めた昨年7月以後初めてだ。

28日、東亜(トンア)日報が、最大野党「国民の力」の金熙坤(キム・ヒゴン)議員室を通じて、上位4位内の仮想通貨取引所(アップビット・ビッサム、コインワン、コビット)の実名口座を分析した結果、先月の出金額は12兆7000億ウォンで、入金額(10兆7000億ウォン)より2兆ウォン多いことが分かった。

この1年間、月間出金額が入金額より多いのは先月が初めてだ。ビットコインの価格が8000万ウォンを超えて投資ブームが激しかった4月は、入金額(33兆1000億ウォン)が出金額(29兆2000億ウォン)より3兆8000億ウォン以上多かった。

ここ1カ月でビットコインの価格が2回も「心理的マジノ線」とされる3万ドルを割り込むなど、市場が乱高下すると、仮想通貨の口座からお金を引き出してコイン市場を離れる投資家が増えているものと分析される。資本市場研究院のファン・セウン研究委員は、「コイン預置金が純流出に変わったのは、中長期的に仮想通貨を否定的に見る投資者が多いという意味だ」とし、「投資過熱にも目立つ活用度や成果を見せられないため、投資家離れにつながっている」と話した。


キム・ジャヒョン記者 zion37@donga.com