
米国の中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)は17日(現地時間)、連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、政策金利を3.50~3.75%に据え置いた。この会合は、ドナルド・トランプ大統領が抜てきし、先月22日に就任したケビン・ウォーシュFRB議長(写真)が初めて主宰したFOMCであり、その政策運営の方向性を占うことができるとして大きな関心を集めた。ウォーシュ氏は「物価安定」を強調し、年内の利上げの可能性を示唆した。景気刺激のため利下げが必要だと主張してきたトランプ大統領の意向とは異なる方向性を示した格好だ。
FOMC後、FRBは声明で、米国のインフレ率について、FRBの目標である2%に比べ「依然として高い水準にある」とし、「物価安定を実現する」と明らかにした。また、前回4月のFOMC声明と比べると、金融政策の緩和可能性に関する表現も大幅に削除された。声明の分量も従来の345語から132語へと半分以下に減った。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、利上げに前向きなウォーシュ氏の「タカ派的傾向」について、「驚くべき転換だ」とし、「インフレ見通しがどれほど急速に変化したかを示している」と評価した。
FRBの今後の金利方向を示す「ドットチャート」でも、年内に1回の利下げを見込んでいた従来の見通しが削除された。その代わり、FRBは今年末の政策金利予測中央値を、今年3月のFOMC時点の3.4%から0.4ポイント引き上げた3.8%と予測した。FRBによると、19人の委員のうち9人が年末までに少なくとも1回の利上げを予想した。「2回以上の利上げ」を見込む委員も6人に上った。ただし、ウォーシュ氏はこの予測値の提示には参加しなかった。
トランプ大統領は同日、自身の意向とは異なるFRBの金利据え置き決定について記者団から質問を受けると、「(FRBが利上げを)することはできるが、景気を後退させるだけだ」と述べ、従来の立場を維持した。
FRBが年内の利上げを示唆したことで、韓国銀行も来月16日の金融通貨委員会で政策金利の引き上げに踏み切る可能性が一段と高まった。現在の年2.5%の政策金利を0.25ポイント引き上げる案が有力視されている。
一方、18日の韓国総合株価指数(KOSPI)は前営業日比2.25%高の9063.84で取引を終え、過去最高値を更新した。取引終了間際には9106.07まで上昇し、9100の大台を超える場面もあった。利上げ懸念にもかかわらず、業績見通しの良好な大手半導体株への資金集中が一段と進んだ影響だ。新興企業向け市場コスダック指数は前営業日比3.01%安の1000.93で取引を終えた。FRBによる利下げの可能性が消えたことで、ウォンは軟調な動きを示した。この日のソウル外国為替市場で、ウォン相場は前営業日比13.7ウォン安の1ドル=1527.1ウォンで日中取引を終えた。
林雨宣 imsun@donga.com






