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ネタニヤフ首相、軍に「ヒズボラ空爆強化」指示 米・イラン終戦交渉に揺さぶりも

ネタニヤフ首相、軍に「ヒズボラ空爆強化」指示 米・イラン終戦交渉に揺さぶりも

Posted May. 27, 2026 08:27,   

Updated May. 27, 2026 08:27


イスラエルのネタニヤフ首相(写真)は25日(現地時間)、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラに対する空爆強化を指示した。米国とイランが終戦覚書(MOU)の締結に向けて最終交渉を進める中、停戦に否定的なネタニヤフ氏が意図的に「ディールブレーカー(交渉破壊者)」役を買って出ているとの見方が出ている。イスラエルは今年2月28日のイラン戦争勃発後、米国がイランとの協議に乗り出すたびに、ヒズボラ弱体化を理由にレバノン攻勢を強めてきた。

ネタニヤフ氏は同日の動画声明で、「われわれはヒズボラと戦争状態にあり、ここ数週間で600人以上のテロリストを排除した」と述べた。さらに「決してその速度を緩めることはなく、むしろ彼ら(イスラエル軍)にアクセルをさらに強く踏み込むよう指示した」と語った。

特にネタニヤフ氏は、ヒズボラのドローン攻撃に対抗する専従チーム運用を強化する方針を示し、「ヒズボラに決定的打撃を与えなければならない」と強調した。

AFP通信などによると、イスラエル軍は25日、レバノン南部の複数の村を空爆し、この影響で少なくとも3人が死亡した。イスラエル側は「ヒズボラが停戦協定に違反したため、武力対応せざるを得なかった」と主張している。

ネタニヤフ氏は24日、X(旧ツイッター)に「トランプ米大統領と私は、イランとのいかなる最終合意も必ず核脅威を除去しなければならないとの認識で一致した」とし、「イランのウラン濃縮施設の解体と濃縮核物質の国外搬出を意味する」と投稿した。これは、高濃縮ウランを米国ではなくイラン国内で廃棄する可能性にも言及したトランプ氏の立場より、はるかに強硬な内容だ。ネタニヤフ氏は10日の米CBSとのインタビューでも、「イランの高濃縮ウランを国外に搬出し、ウラン濃縮施設を解体しなければ戦争は終わらない」と強調した。

一方、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは25日、ネタニヤフ氏が、米国とイランの終戦合意によってヒズボラへの圧力が弱まることを特に懸念していると報じた。また、ネタニヤフ氏の強硬路線が、戦争終結を模索しているトランプ氏にとって負担になっているとの見方も出ている。

ネタニヤフ氏は第2次政権期、収賄や背任などの容疑で、イスラエル現職首相として初めて刑事裁判を受けている。失脚すれば直ちに収監される可能性もある。このため、首相職維持のため意図的に戦争長期化を図っているとの見方もある。


柳根亨 noel@donga.com