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務安事故遺族「事故機、通常の1.5倍の速度で着陸」 機体欠陥を主張

務安事故遺族「事故機、通常の1.5倍の速度で着陸」 機体欠陥を主張

Posted April. 29, 2026 08:50,   

Updated April. 29, 2026 08:50


2025年12月29日に務安(ムアン)国際空港で発生した済州(チェジュ)航空旅客機事故を巡り、一部の遺族が「事故機が通常の約1.5倍に当たる時速380キロで胴体着陸した原因を解明すべきだ」として、機体欠陥の可能性を提起した。

事故遺族の一部で構成される団体「総体的不備に対する特別法改正および国家慰労金推進決死会」のメンバー約20人は28日、ソウル中区(チュング)にあるボーイング・コリア本社前で記者会見を開き、「事故原因は土手ではなく機体欠陥にある」と主張した。

遺族側は「これまでの調査は、事故機のボーイング737が土手に衝突した点に集中してきたが、「肝心の航空機がなぜ速度制御に失敗したのかについては、調査がきちんと行われなかった」とし、「航空機が速度制御に失敗したのは、鳥との衝突後、操縦士の操作とは無関係に航空機の速度が固定される推力調整喪失(LOTC)状態が発生したためだ」と明らかにした。

鳥衝突後に制御モードが変化し、エンジン推力が固定されたことで減速が不可能となり、通常より約1.5倍速い速度で着陸せざるを得なかったという。事故機は胴体着陸時に時速380キロ、コンクリート製の土手には時速280キロで衝突し、大惨事につながったと主張した。

さらに「ボーイング737機には、電力喪失という非常事態において航空機を救う最後の安全装置である非常用風力発電機(RAT)がなかった」とも述べた。RATとは、エンジンが停止した非常時に、非常用風力タービンによって電力と油圧を供給する装置だ。

遺族団体のキム・ユンミ代表は、2009年に米国のハドソン川で旅客機が不時着水し乗員乗客全員が生存した事故に言及し、「RATの搭載有無は、乗客155人が全員生還した『ハドソン川の奇跡』と、乗客179人が死亡した済州航空惨事という異なる結果として現れた」とし、「機体欠陥を含む全面的な再調査が必要だ」と述べた。


李亨胄 peneye09@donga.com