25日(現地時間)、米ホワイトハウス記者会(WHCA)主催の夕食会で発生した発砲事件を巡り、行事全体の警備体制が著しく不十分だったとの批判が強まっている。
夕食会にはトランプ大統領とバンス副大統領をはじめ、ジョンソン下院議長、ルビオ国務長官、ベッセント財務長官、ヘグセス国防長官らが参加していた。にもかかわらず、閣僚級行事より低い水準の警備が適用されていたと、事情に詳しい当局者の話として米紙ワシントン・ポストが26日報じた。
●シークレットサービス、宴会場とその周辺のみを警備区域に
米国では通常、大統領就任式や一般教書演説のように多数の要人が集まる公式行事は「国家安全保障特別行事(NSSE)」に指定され、国土安全保障長官がNSSEを指定すれば、シークレットサービス(大統領警護隊)が警備全体を統括する。しかし今回の夕食会はNSSEに指定されていなかったと同紙は伝えた。
同紙によると、シークレットサービスは宴会場とその周辺のみを警備区域とみなし、ホテル全体の警備は担っていなかった。ホテル外ではワシントン警察が交通規制などを担当していたが、数千人の参加者と施設全体の安全確保については責任の所在が曖昧だった。コール・トーマス・アレン容疑者(31)もホテルに客室を予約していた。
夕食会前後の警備の甘さも問題視されている。参加者は紙やデジタルの招待状を所持していればホテルに入ることができ、金属探知機を通過するまで数時間は自由に移動できた。実際、会場となったワシントン・ヒルトンでは、金属探知機による検査は夕食会が行われた「インターナショナル・ボールルーム」入場者に限られ、ホテル入口では実施されていなかった。
避難対応も円滑ではなかった。米ラジオ放送KFGOによると、トランプ氏は発砲から約30秒後に会場を後にしたが、ルビオ氏とヘグセス氏は150秒後が経過した後に会場を出た。
●容疑者も杜撰な警備を嘲笑
アレン容疑者は散弾銃や拳銃、刃物を所持し、大統領や高官を同時に標的にした。犯行直前に書いた「声明文」では警備の甘さを嘲笑した。米紙ニューヨーク・ポストによると、「シークレットサービスは何をしているのか。至る所に監視カメラがあり、部屋は盗聴され、3メートルごとに武装要員が配置され、金属探知機が溢れていると思っていたが、実際には何もなかった」と主張した。また「もし私が米国市民でなくイランの工作員なら、M2重機関銃を持ち込んでも誰も気付かなかっただろう。実に呆れた話だ」とも記した。
一方、トランプ氏は同日、FOXニュースのインタビューで「シークレットサービスと法執行機関は非常に優れていた」とし、「批判はいくらでもできるが、彼らは素晴らしかった」と反論した。その上で「我々は大きく美しく、あらゆる面で極めて安全な宴会場を建設している」と強調した。今回の事件を受け、過度な予算などで論議を呼んでいるホワイトハウス内の大型宴会場建設の必要性を主張した形だ。

キム・ボラ記者 ワシントン=シン・ジンウ特派員 purple@donga.com






