
「四球は元凶だ。是が非でも真っ向勝負する」
プロ野球SSGの抑え投手、趙丙炫(チョ・ビョンヒョン、24)は5日、釜山(プサン)の社稷(サジク)球場で行われたロッテ戦の9回裏、マウンドに上がり唇をかみしめた。4-3と1点リードの場面で登板した趙丙炫は、全16球のうち11球をストライクゾーンに投げ込み、四球を与えずにイニングを締めくくった。前日に続く2試合連続の1点差勝利を守り抜いた。この勝利で7勝1敗としたSSGは、2023年6月25日以来1018日ぶりに単独首位に立った。
本拠地の仁川(インチョン)SSGランダースフィールドで最近取材に応じた趙丙炫は「2026年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が自分を一段成長させた」とし、「打者と真っ向から勝負できる投手になりたい。相手を恐れて四球を出すことはない」と強調した。今回のWBCでは4試合に登板し、5イニングで防御率1.80、WHIP0.80を記録した。
17年ぶりの8強進出を決めた豪州との1次ラウンド最終戦で試合を締めくくったのも趙丙炫だった。「あれほど心臓が破裂しそうな試合は初めてだった。『韓国シリーズより緊張した』という先輩もいたが、自分はその震えを先に経験した」と振り返り、「次は韓国シリーズで『人生の試合』をつくりたい」と笑った。
性格診断(MBTI)が「ISTP」で元来の冷静さが武器だった趙丙炫は、WBCを通じてさらに強心臓へと進化した。特にドミニカとの準々決勝で5回裏に登板し、10球でメジャーリーグの強打者が並ぶ打線を三者凡退に抑えた経験は大きな財産となった。「名前の価値は気にしない。マウンドでは自分が一番だと思っている」と語った。
WBCで自信を深めた趙丙炫は今季セーブ王を狙う。初めてフルタイムの抑えを務めた昨季は防御率1.60でセーブ部門4位(30セーブ)に入った。今季はチームの8試合で2セーブを挙げており、「セーブ王は一人だけ。シーズン終了時に自分が頂点に立ちたい」と意気込む。
球速向上にも取り組む。最速155キロの趙丙炫は今季に向け、いわゆる「ビッグ3」(デッドリフト、スクワット、ベンチプレスの合計)を460キロまで引き上げた。「WBCで球速の重要性を痛感した。自分は体力が落ちると球速も落ちるタイプなので、シーズン中もウエートを継続的に増やしていく」と話した。
端正な容姿からファンの間で「文鶴のチャ・ウヌ」と呼ばれる趙丙炫の目標は「文鶴の絶対的守護神」になること。「呉昇桓(オ・スンファン)先輩の登場曲が流れると相手ファンが席を立つ雰囲気だった。自分もそんな支配力を持ちたい。登板すれば相手ファンが帰る準備をするような投手になりたい」と語った。「球界にチャ・ウヌは2人もいらない。『蚕室のチャ・ウヌ』(LGの文保景)と対戦したら必ず勝つ」と笑った。
7日から本拠地でハンファとの3連戦に臨むSSGは、チームOPS(出塁率+長打率)1位(0.917)の打線と、救援陣防御率1位(3.12)の強固な投手陣を兼ね備える。趙丙炫は「今季は自分がセーブを挙げる場面がもっと増えてほしい」と語った。
仁川=イ・ソヨン記者 always99@donga.com





