
「トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は、何としても(問題を)解決しようとする考えと意志があった。(両首脳とも)率直に対話する雰囲気だった」
2018年、19年の米朝首脳会談で米国側の通訳を務めた、米国務省通訳翻訳局長のイ・ヨンヒャン氏が先月退職した。イ氏は26日(現地時間)、ワシントンの特派員団と会い、公職生活を振り返る中で「当時は世界で最も注目された会談で、首脳たちも緊張し、私も緊張した」とし、「自分なりに会談の雰囲気を和らげ、前向きで落ち着いたものにしようと努めた」と語った。母親が北朝鮮・平壌(ピョンヤン)出身であることから、当時の通訳は個人的にも大きな意味があったという。対外経験が多くない正恩氏についても「非常にうまくこなした」と評価した。
イ氏は梨花(イファ)女子大学通訳大学院教授を務めていた09年に国務省と縁を結んだ。韓国系女性として国務省の高官である局長職まで上り詰めた。約16年7カ月にわたり国務省で勤務し、トランプ氏のほか、ブッシュ元大統領、オバマ元大統領、ヒラリー・クリントン元国務長官、映画監督スティーブン・スピルバーグ氏、米マイクロソフト(MS)創業者のビル・ゲイツ氏などの通訳を務めた。
イ氏は英語から韓国語への通訳が難しかった米大統領として、オバマ氏とトランプ氏を挙げた。法曹界出身のオバマ氏は話す文章も法律文書のように長く、「一つの文が一つの段落のようだった」と語った。トランプ氏については、思考の速度が非常に速く、ある話題から突然別のテーマに移ることがしばしばあり、その理由を詳しく説明することはあまりなかったと付け加えた。
キム・ユンジン記者 ワシントン=シン・ジンウ特派員 kyj@donga.com






