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「客10人中8人がコーラ注文」 焼酎ケース消えた大学路の飲食店

「客10人中8人がコーラ注文」 焼酎ケース消えた大学路の飲食店

Posted March. 28, 2026 09:38,   

Updated March. 28, 2026 09:38


「昨年はそれでもビールは多少出ていた気がするが、最近は客が10人来ると8人はコーラだけを注文する」

25日午後7時、ソウル鍾路区(チョンノグ)の大学路(テハクロ)でチキン店を営むチョ氏(52)はこう話し、ため息をついた。ピーク時間帯にもかかわらず、店内のテーブル9席のうち客が座っていたのは2席だけだった。そのうち1席の大学生客はコーラ1本を注文し、分け合って飲んでいた。チョ氏は「せっかく来た客も酒を全く頼まないか、ゼロコーラ1杯で2、3時間粘る」と語った。冷蔵庫3台のうち2台はコーラとサイダーで埋まっていた。

同日、大学路の路地は閉店した居酒屋が増え、閑散としていた。成均館(ソンギュングァン)大学正門付近の商店にも「賃貸」の張り紙が目立ち、一部の焼き肉店は特に告知もなく閉店していた。近隣で韓国料理の居酒屋を営むキム・ヨンジンさん(48)は「売り上げは昨年より20%以上減った」と話す。「それでも家賃が安いわけでもなく、耐えきれずに去った後、新たな店も入ってこない」と厳しい状況を語った

大学生など若年層を中心に非飲酒トレンドが広がり、大学街の商圏や酒類業界は苦境に陥っている。かつて会社員とともに飲酒消費の主力だった大学生が酒を飲まなくなり、消費急減の直撃を受けた形だ。夜ごとに客でにぎわっていた大型飲食店もテーブルの半分が空き、遅くまで営業するカフェや24時間営業のコインランドリー、無人食品店だけが明かりを灯していた。

大学街の居酒屋不況は数字でも裏付けられる。ソウル市によると、大学路商圏でビアホールや簡易居酒屋として営業申告された店舗は、2019年末の106店から昨年末には70店に減少した。西大門区新村(ソデムング・シンチョン)でも同期間に240店から172店へと約28%減少した。広津区(クァンジング)の建大(コンデ)入口駅周辺も169店から145店に減った。

24日の新村商圏でも、閉店した居酒屋が一軒おきに目についた。閉店店舗のガラスに「権利金なし」と掲げる例も少なくなかった。権利金すら受け取れないほど商圏が崩れていることを意味する。新村で約10年にわたり居酒屋を営んできたチェ・ドンウォン氏(62)は「1階は焼肉店、2階はビアガーデン、3階はカラオケといういわゆる『新村の公式』はすでに過去のものだ」とし、「閉店しても看板すら撤去できないケースも多い」と語った。

酒の消費が減る中、一部の店では焼酎1杯に氷を入れた2000ウォンの「グラス酒」を販売するなどの対応も見られる。新村で中華フランチャイズ居酒屋を営む店主は「1年ほど前に本社が追加したメニューだ」とし、「導入当初は半信半疑だったが、(酒をあまり飲まない)大学生でも気軽に飲めるため、それなりに売れている」と話した。

比較的売れているのは焼酎やビールではなく、カクテルやウイスキーなどだという。漢城(ハンソン)大学の学生ノ・テウォン氏(25)は「大学路などで居酒屋のアルバイトをしていると、『ソメク(焼酎+ビールの爆弾酒)』よりも、おいしいつまみに軽く酒を合わせるスタイルが好まれていると感じる」と話した。

酒類業界も酒離れが進む大学生を取り込む対策に乗り出している。ハイト眞露(ジンロ)は今年、新入生となった大学生が飲み会を認証すれば記念品を提供するイベントを実施した。オービービールも大学生向けコンテストなどを通じ、酒離れ対策に動いている。

ノンアルコールビールなどで活路を見いだそうとする動きもある。ハイト眞露やオービービールは、これまで酒類のみを扱ってきた飲食店に自社のノンアルコールビールを導入するため営業を拡大している。コンビニなど流通業界もPB商品などを通じたノンアルコール商品の展開を進め、大学生層の取り込みを図っている。


イ・ダギョム記者 チョン・ソヨン記者 gyeom@donga.com