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BTS人気で応援棒完売 明洞が紫一色に

Posted March. 20, 2026 09:13,   

Updated March. 20, 2026 09:13


19日午後、ソウル市中区明洞(チュング・ミョンドン)の街は、熱気に包まれていた。人気グループ「防弾少年団(BTS)」が21日に光化門(クァンファムン)広場で開催する公演を2日後に控え、通りの各所に設置された電光掲示板には、多言語で「ARMY(BTSファン)歓迎」のメッセージが映し出されていた。周辺ではスピーカーからヒット曲が絶え間なく流れ、ファンダムを象徴する紫色のカチューシャやバッグを身に着けた外国人観光客の姿が目立った。カムバック公演を目前に、ソウル中心部ではいわゆる「BTS特需」によるにぎわいが広がっている。

会場周辺の店舗も「ARMY」対応に力を入れている。光化門広場近くのビアホールでは、店内にBTSのフォトゾーンや大型スクリーンを設置し、外国人客への対応強化のため、3カ国語に対応できるスタッフを新たに採用した。店主のムン・サンギさん(52)は、「公演当日は、全スタッフが紫色のTシャツを着てARMYを迎える予定だ」と話している。

明洞のKポップグッズ店も活況を呈している。ある店員は「客数は普段の約3倍に増え、応援棒(アミボム)は早々に売り切れた」と話す。日本から訪れたヒラノ・アオイさん(20)は「BTSのキャラクター人形やキーホルダーを購入し、公演前の高揚感を落ち着かせている」と笑顔を見せた。周辺の無人サラダ店やカフェも発注量を3倍以上に増やし、外国人客向けのオープンチャットを開設するなど、いわゆる「書き入れ時」の需要取り込みに動いている。

流通業界も、公演前から「BTS特需」の恩恵を受けている。ロッテ百貨店によると、今月11日から18日までの1週間、明洞本店における外国人客の売上高は、前年同期比で140%増加した。

ARMYは国籍や世代を問わず、ソウルに集結している。7歳の頃からBTSのファンだという米国人のステラ・チポレンさん(12)は、母親とともに18日に来韓した。母親のメルザ・チポレンさん(48)は「娘が韓国に到着するやいなや、『本当にBTSをこの目で見られるのか』と興奮している」と語り、「公演までハイブ社屋などを巡り、娘に忘れられない思い出をプレゼントしたい」と話している。

ブラジルから来たナティ・オレンさん(37)は、自作のBTSの野球ジャンパーを着て、カメラマンまで雇い、光化門一帯での撮影を楽しんでいた。日本人のイシモト・ミエコさん(62)は「2019年にも江南(カンナム)でしか手に入らないBTSグッズを求めて来韓した」と振り返り、「公演日程の発表前に旅行を計画したため、公演前に帰国しなければならないが、現場に来てみると出国を延期したくなる」と語った。

ARMYの入国ラッシュを受け、政府も特別対応に乗り出した。法務部は公演当日、仁川(インチョン)国際空港に追加人員を投入し、入国者が分散して審査を受けられるよう誘導するなどの特別対策を実施する。兪在成(ユ・ジェソン)警察庁長職務代行も同日、光化門広場の公演会場を訪れ、「警察はあらゆる能力を投入し、群衆事故やテロを一件も発生させることなく、安全に終えられるよう責任を果たす」と述べた。


イ・ダギョム記者 チョン・ジョンヒョン記者 gyeom@donga.com