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AMDのリサ・スーCEO、三星とHBM4供給で協力 韓国、AI競争の中核拠点に浮上

AMDのリサ・スーCEO、三星とHBM4供給で協力 韓国、AI競争の中核拠点に浮上

Posted March. 19, 2026 08:59,   

Updated March. 19, 2026 08:59


グローバル人工知能(AI)半導体市場を主導するエヌビディアに続き、追い上げを図るAMDのリサ・スー最高経営責任者(CEO)も訪韓し、三星(サムスン)電子やネイバーなどと「AI同盟」を構築した。エヌビディアのジェンスン・フアンCEO、オープンAIのサム・アルトマンCEOら、AI覇権を握る巨大IT企業の首脳が相次いで韓国を訪れており、韓国がグローバルAI競争における不可欠な中核拠点として浮上しているとの見方が広がっている。

18日、財界によると、スー氏は同日午後、三星電子の平沢(ピョンテク)キャンパスを訪れ、全永鉉(チョン・ヨンヒョン)デバイスソリューション(DS)部門長(副会長)ら主要経営陣と、次世代AIメモリ・コンピューティング技術分野の協力拡大に向けた了解覚書(MOU)を締結した。

今回の協約により、三星電子はAMDの次世代アクセラレーター「インスティンクトMI455X」に搭載される高帯域幅メモリ第4世代(HBM4)の優先供給先に指定された。第6世代製品であるHBM4は、エヌビディアが最近公開した次世代AIアクセラレーター「ベラ・ルービン」にも採用される。AMDと三星電子は、メモリ供給にとどまらず、最先端ファウンドリやパッケージングまでを一括で提供する包括的な協力案についても協議したもようだ。

全氏は「三星電子とAMDは今回の協約を通じて協力範囲を拡大する」とし、「三星電子はHBM4、最先端ファウンドリ、パッケージング技術など、AMDのAIロードマップを支援できる能力をすべて備えている」と強調した。スー氏も「三星電子の先端メモリ技術のリーダーシップとAMDのプラットフォームが結び付くことを非常にうれしく思う」と応じた。スー氏は同日夜、李在鎔(イ・ジェヨン)三星電子会長と承志園(スンジウォン)で夕食会を行い、19日には盧泰文(ノ・テムン)デバイス経験(DX)部門長(社長)とも会う。

今回の訪韓は、台湾系米国人で遠縁に当たるフアン氏との激しい主導権争いとも重なる。同時期、エヌビディアは米国で年次開発者会議「GTC2026」を開き、三星に推論型AIチップの製造を委ねると明らかにした。フアン氏は昨年10月にも訪韓し、李会長や鄭義宣(チョン・ウィソン)現代(ヒョンデ)自動車グループ会長といわゆる「カンブチキン会合」を行い、韓国企業との強固な協力関係を誇示していた。

グローバルAI大手が相次いで韓国を訪れる背景には、AIアクセラレーター駆動の核心であるHBMの安定確保があるとの分析もある。半導体の設計から生産までを一貫して手がけられるうえ、足元ではメモリ不足も重なっており、主要サプライチェーンを握る韓国半導体企業の価値は当面、上昇が続くとの見通しだ。

AMDはネイバーやアップステージなどと、ソフトウェア生態系の拡張に向けた連携も進めた。スー氏は同日午前、京畿道城南市(キョンギド・ソンナムシ)のネイバー第2社屋「1784」を訪れ、崔秀姸(チェ・スヨン)代表らと「AI生態系の拡張および次世代インフラ協力」に関する覚書(MOU)を締結した。両社は、ネイバーの大規模言語モデル(LLM)「ハイパークローバX」に最適化した高性能GPUの演算環境を構築し、AIモデルを安定的に運用するためのインフラ技術を高度化する方針だ。

崔氏は「ネイバークラウドおよびAIサービス全般においてAMDプラットフォームの活用可能性を広げ、次世代の技術スタックとサービス実装に向けた協力を継続する」と述べた。スー氏も「両社がともに、世界の研究者や開発者が信頼できる開放型AI生態系の構築を進めていくことを期待する」と応じた。


イ・ドンフン記者 チェ・ジウォン記者 dhlee@donga.com