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光化門を「韓国のアビイ・ロード」に 世界のARMYが「聖地」に集結

光化門を「韓国のアビイ・ロード」に 世界のARMYが「聖地」に集結

Posted March. 19, 2026 08:58,   

Updated March. 19, 2026 08:58


「光化門(クァンファムン)が韓国でどれほど象徴的で歴史的な空間かを知ることができました」

ソウル鍾路区(チョンロク)の光化門広場で出会ったフランス人のローラ・デブリルさん(27)は18日、設営中のBTS(防弾少年団)のステージをカメラに収めていた。実は、公演チケットの予約には失敗した。それでもBTSのファン「ARMY(アーミー)」として現場に参加しようと、高額の航空券を購入して訪韓した。デブリルさんは「6年前の就職活動の時、BTSの音楽に励まされた」とし、「国立中央博物館のポップアップストアや汝矣島漢江(ヨウィド・ハンガン)公園のイベントも楽しむ予定だ」と話した。

20日に5thアルバム「ARIRANG」でカムバックするBTSの21日の光化門公演を前に、世界中のARMYが続々とソウルに集結している。ファンはすでに聖地巡礼のようにBTSのラッピングが施された世宗(セジョン)文化会館を訪れ、SNSには「認証ショット」が競うように投稿されている。英ロンドンのアビイ・ロードがビートルズファンの観光名所となったように、光化門広場も「21世紀のビートルズ」(英BBC)と呼ばれるBTSのファンにとって象徴的な場所になるとの見方が出ている。

●光化門、「韓国のアビイ・ロード」になるか

BTSのカムバック公演のステージが設営されている光化門広場付近では、外国人観光客が目に見えて増えている。周辺の明洞(ミョンドン)や鍾路(チョンロ)でも観光やショッピングを楽しむARMYの姿が多く見られる。

現場で会ったARMYたちは、光化門の歴史的・社会的文脈にも関心を示した。ベラルーシから来たミラナ・ルダクさん(26)は「BTSのカムバック公演をきっかけに、光化門自体もARMYに強い印象を与えるだろう」と話した。韓国外国語大学セミオシス研究センターのイ・ジヨン研究教授も「光化門広場は朝鮮の王が民と向き合った空間であり、韓国現代史では民主主義の象徴のような場所だ」とし、「アルバム『ARIRANG』を通じてルーツを語ろうとするBTSが、その舞台として光化門を選んだとみられる」と分析した。

ARMYのソウル訪問は、すでに「BTS特需」として可視化されている。新世界免税店によると、13~15日に明洞店のKPOP専門売り場「Kウェーブゾーン」でのBTS関連商品の売上は前週比約190%増加した。中古取引プラットフォームでは、定価4万9千ウォンの公式ペンライトが20万~30万ウォン台で取引されるケースもある。

流通業界もARMYの来訪に対応を急いでいる。韓国のアパレル大手LFが展開するファッションブランド「ヘジス(HAZZYS)」のフラッグシップストアは、公演期間中、店舗の外観を紫色に装飾し、新世界免税店はBTSグッズの販売を拡大する。アワーホームは仁川(インチョン)国際空港でメンバーの好みを反映した限定メニューを提供する。

専門家らは、光化門公演を機にBTSのカムバックが観光消費まで含む複合的な経済効果をもたらすとみている。IBK投資証券のキム・ユヒョク研究員は「来年までに約2兆9千億ウォンの売上と5300億ウォン以上の営業利益の創出が見込まれる」と予測した。

●3300万人超の「超国家的ファンダム」

世界でも最も強力なファンダムとされるBTSのARMYは「Adorable Representative M.C for Youth(若者を代表する魅力的なMC)」の略だ。ファンプラットフォーム「Weverse(ウィバース)」の加入者だけで3368万人に達し、SNS上の非公式ネットワークまで含めれば、その規模はさらに大きいとみられる。

ARMYが注目されたのは2016年ごろだ。当時、米ビルボード・ミュージック・アワードでポップスターのジャスティン・ビーバーが独占していた「トップ・ソーシャル・アーティスト賞」をBTSが受賞した。ファン投票などに積極的に参加したARMYの力が大きかった。米紙ニューヨーク・タイムズは「BTSが世界的スターへと飛躍したのは、熱心に活動するARMYの力だ」と評価した。

ARMYのもう一つの特徴は自発性と組織力だ。20年、BTSが米国の人種差別反対団体に100万ドルを寄付すると、ARMYはわずか1日で同額を集める「マッチング寄付」を行った。


サ・ジウォン記者 キム・ドヨン記者 4g1@donga.com