
韓国がアラブ首長国連邦(UAE)に輸出した国産中距離地対空誘導兵器「天弓(チョングン)2」が、イランによるUAE空爆の防衛に投入される中、韓国政府が8、9日に天弓2の誘導弾約30発をUAEに引き渡す計画であることが分かった。
韓国政府関係者は6日、「UAE側の緊急要請を受け、同国に供給する誘導弾はすでに準備されていた」とし、「UAE側の輸送機で誘導弾を移送する計画と承知している」と述べた。
イランは米国の軍事作戦に参加したイスラエルをはじめ、UAEやサウジアラビアなど中東地域の米軍基地を狙ったミサイルやドローン攻撃を続けている。イランのミサイル迎撃に使用された天弓2の誘導弾の備蓄が急速に消耗すると、UAEは韓国政府に対して天弓2砲台など契約分の早期引き渡しを求めたが、韓国政府は砲台の生産工程などを理由に困難との立場を示していた。
ただしUAEの要請を受け、誘導弾については迅速に供給する案が国家安保室主導で進められたという。UAEは韓国と2022年、天弓2を10個砲台導入する契約を締結し、現在2個砲台を運用している。「韓国版パトリオット」と呼ばれる天弓2は最大音速の5倍で飛行し、敵の航空機や弾道ミサイルを迎撃する。UAE軍の中距離防空網は米国製パトリオット、イスラエル製アロー、韓国製天弓2などで構成されており、UAE国防省によるとイランの弾道ミサイルとドローンの迎撃率は90%を超えるという。
中東情勢が拡大局面に向かう中、打撃・迎撃ミサイルなどの弾薬需要が急増し、防空システムの拡充も急務となる中、韓国製兵器の需要も同時に高まっているとの見方が出ている。英紙フィナンシャル・タイムズは4日、イランの攻撃対象となった湾岸地域の国々でも防空ミサイルの確保が急務になっていると報じた。UAEのほかサウジアラビアとイラクもそれぞれ23年と24年に天弓2の購入契約を結んでいる。姜勲植(カン・フンシク)大統領秘書室長は同日の定例会見で関連質問に対し、「防空兵器に関する協力要請は複数の国から来ており、UAEもそこに含まれている」とし、「具体的な内容を申し上げるのは適切でない」と発言を控えた。
申圭鎭 newjin@donga.com






