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キューバ軍、領海侵入の米民間船と銃撃戦 4人死亡

キューバ軍、領海侵入の米民間船と銃撃戦 4人死亡

Posted February. 27, 2026 08:41,   

Updated February. 27, 2026 08:41


 

トランプ米大統領が「年内のキューバ政権交代」の意向を繰り返し表明する中、キューバ軍は25日、領海に侵入した米国の民間船を攻撃し、乗船者10人のうち4人が死亡したと発表した。キューバ側は、乗船者はいずれも米国在住のキューバ人で「テロ目的で侵入した」と主張し、米政府の関与の可能性にも言及した。民間船は高速航行が可能なスピードボートだったと主要外信は伝えた。

一方、キューバ系のルビオ米国務長官は「当該船舶は米政府のいかなる作戦とも無関係だ」とし、トランプ政権との関連を否定した。トランプ氏は先月、ベネズエラのマドゥロ大統領を失脚に追い込んだ後、キューバに対する原油供給封鎖措置を断行し、中南米諸国にも対米協調を強く求めている。最近公表された国家安全保障戦略(NSS)および国家防衛戦略(NDS)でも、西半球での影響力拡大を打ち出した。

● 乗船者4人死亡、6人負傷

AP通信などによると、キューバ国境警備隊は25日、首都ハバナの東約200キロに位置するカヨ・ファルコネス島沖の領海で、米フロリダ州登録の船舶を攻撃した。

キューバ側は、身元不明の船舶が警備隊に先に発砲したと主張。隊員1人が負傷したため反撃したという。4人が死亡し、負傷した6人は拘束され、治療を受けている。

船内からは長銃や拳銃、火炎瓶、防弾チョッキなどが発見され、事前に国内へ入国していた支援者も拘束したという。

キューバ当局は「テロ目的の潜入を企てていたとの供述を確保した」と明らかにした。また乗船者の大半が犯罪および暴力関連の前科があるとし、特に2人はすでに国内外テロ犯罪に関与した容疑でキューバで指名手配状態だったと付け加えた。

ルビオ氏は同日、カリブ海のセントクリストファー・ネービスで開かれたカリブ共同体(カリコム)首脳会議で、米政府の関与を改めて否定。「キューバ側の発表のみに依拠せず、独自に調査している」と述べた。

ハバナ生まれの共和党下院議員カルロス・ヒメネス氏はX(旧ツイッター)に「キューバの独裁政権がフロリダ船舶を攻撃して乗員を殺害した。この政権は歴史のごみ箱に投げ込まれるべきだ」と投稿した。

● ルビオ氏、中南米に対米協力を要求

1959年の共産革命以降67年間、キューバでは強硬な反米政権が続く。深刻な経済難も長期化している。

トランプ氏は政権交代を促すため経済・軍事的圧力を強めている。先月27日には「キューバはまもなく崩壊する」と述べ、同8日には「ベネズエラ原油なしでは生きられない」と圧力をかけた。

マドゥロ氏の追放後、ベネズエラ産原油に依存するキューバ経済が揺らぐ中、米国は25日、同原油がキューバ民間部門に使用される場合に限り禁輸措置を一部緩和した。キューバの深刻な経済危機がカリブ海沿岸全体に不安定を引き起こしかねないとの懸念による。

ただしルビオ氏は、もしベネズエラ産原油が民間でなくキューバ政府あるいは軍に流れるなら、直ちに撤回すると警告した。そして「キューバは劇的に変わらなければならない。国民の生活の質を向上させる唯一の機会だからだ」と述べた。

さらにルビオ氏は、カリコム首脳会議に出席したバハマ、ハイチ、スリナムなど中南米の小国に対し、「トランプ政権は長い間ほとんど無視されてきた西半球地域に優先順位を置いている」とし、トランプ式西半球覇権主義である「ドンロ主義(ドナルド・トランプ+モンロー主義)」を重ねて強調した。またカリコム加盟国に麻薬密売などの犯罪対応、エネルギーの分野などで米国にさらに協力するよう求めた。


アン・ギュヨン記者 キム・ハギョン記者 kyu0@donga.com