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AI溶接ロボ、24時間稼働で生産倍増 米フィリー造船所にも導入へ

AI溶接ロボ、24時間稼働で生産倍増 米フィリー造船所にも導入へ

Posted February. 19, 2026 09:28,   

Updated February. 19, 2026 09:28


慶尚南道巨済市(キョンサンナムド・コジェシ)にあるハンファオーシャン巨済事業所。船体の組み立てを行う工場内では、17キロ級の移動型溶接ロボット「ロンディ」が電気火花を放っていた。瞬間的に飛び散る火花の温度は5000度で、太陽表面に匹敵する高温だ。厚い鉄板も短時間で接合できる。

溶接ロボットは火花の中で作業を続ける。ロボットのアームが休みなく動く間、現場作業員は監督役に専念すればよい。ハンファオーシャンのキム・テゴン・スマート生産推進チーム長は「造船所の作業者の役割は、直接火花を散らして溶接することから、ロボットを管理し指示する『オペレーター』へと変わりつつある」とし、「反復的で危険な作業をロボットが担うことで労働環境が改善し、ロボットを24時間稼働できるため生産量は2倍以上増える」と語った。

ハンファオーシャンは巨済造船所を中心に、人工知能(AI)とロボットを基盤とする造船所の自動化を推進している。同社の関係者は「熟練人材の高齢化に備えるとともに、作業中に発生し得る筋骨格系疾患の予防効果もある」と説明した。室内溶接工程の自動化率は約67%で、2030年までに溶接工程の100%無人化を目標とする。前処理塗装工程は50%、布設(ケーブル設置)工程は60%までロボット適用を拡大する計画だ。

巨済事業所で活用されているこのロボットは、韓米造船協力プロジェクト「MASGA」の象徴とされる米フィリー造船所にも2027年末ごろ導入される予定だ。鉄板内部を溶接する際、人が入りにくい狭い空間でも作業が可能で、3年目の熟練溶接工レベルの技能を備えていると評価される。ハンファオーシャンはこれを皮切りに、フィリー造船所の増築・近代化日程に合わせて知能型ロボットを段階的に導入する方針だ。

造船所業務のうち、従来は人が危険を伴いながら行っていた作業で完全無人化されたのが「船舶の喫水(船が水に沈んでいる深さ)計測」だ。建造船舶の重心や重量関連問題を事前に把握するため、喫水計測は不可欠である。以前は作業者3、4人が小型ボートに乗り、揺れる海上で船体に接近して計測していたため事故リスクが常に伴った。現在はドローンが船舶周辺を撮影し、ビジョンAIが喫水を算定する。AI導入後、作業時間は2時間から30分以内に短縮され、人が危険な波の上に立つ必要もなくなった。

同社の最終目標は、AIとロボットの導入により人手不足を解消し、安全性を高めた「スマート造船所」を構築することだ。危険作業をフィジカルAIが代替するだけでなく、低熟練の新規人材を投入しても一定水準以上の品質を維持できる体制を整えることで熟練工の高齢化に備える。同社の関係者は「現場に投入されているロボットの知能を高度化し、熟練工の作業パターンや判断基準をデータ化すれば、工程・品質・安全に関する判断をAIが補助できる」と話した。


イ・ミンア記者 omg@donga.com