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「K」を超えた「Kカルチャー」の時代、何が最も韓国的か

「K」を超えた「Kカルチャー」の時代、何が最も韓国的か

Posted February. 19, 2026 09:02,   

Updated February. 19, 2026 09:02


昨年公開されたネットフリックスのアニメ映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」は、世界的なシンドロームを巻き起こし、多くの記録を書き換えた。その頂点が、サウンドトラック「ゴールデン」が今年のグラミー賞で「ベスト・ソング・リトゥン・フォー・ビジュアル・メディア」を受賞したことだ。Kポップとして初のグラミー受賞だ。2021年に防弾少年団(BTS)でさえ受賞を逃した高い壁を初めて越えた。

「ゴールデン」の受賞は、近年のKコンテンツの混淆的様相を象徴的に示す。厳密に言えば、この作品に「メイド・イン・コリア」のラベルを貼るのは難しい。韓国系カナダ人監督と韓国系米国人作曲家が意気投合し、ソニー・ピクチャーズが制作、ネットフリックスで公開された作品だからだ。それでも受賞をKポップの新たな歴史として受け止めることに、異を唱える声はほとんどなかった。Kコンテンツの領域がもはや国籍や国境に限定されないことを示している。

英誌エコノミストが先月報じた「KポップからKを外すという危険な実験」という記事も、「K」の領域拡張をよく物語る。同誌によると、一部音楽業界関係者はKポップから「K」を外す計画を検討している。地域的枠組みに音楽を閉じ込めず、世界市場全体へ影響力を広げるためだという。

もちろん、韓国的アイデンティティの希薄化や既存ファンダムの弱体化といったリスクの方が大きいとの見方が依然として支配的だ。ただ、こうした議論が始まったこと自体が、「K」という無形ブランドへの自信を裏付ける。特定のクリシェのみが「韓国的なもの」と定義されるわけではないという自信だ。

グローバルファンの間で通用する「後輩」「オンニ」は、韓国のローマ字表記原則とは無関係に「hoobae」「unni」と書かれる。本来は「hubae」「eonni」と記すのが正確だが、ファンダムとの相互作用を通じて綴りが再構成されたものだ。これらを韓国語の正書法に合わないと断じることはできない。Kカルチャーもまた、もはや韓国人や韓国的規則に従ってのみ形成されるものを意味しない。

最近刊行された『韓流を読む内と外の視線』は、国家的正統性を越え、越境的視座から韓流を再考すべき時だと提言する。「韓国性とは、グローバル環境の中で希薄化する静的アイデンティティではなく、複合性と相互作用の中で絶えず更新される過程として現れる」と指摘する。

近ごろ、ユーチューブでは韓国風のスンドゥブチゲやチャーハンのレシピが頻繁に登場する。スンドゥブチゲにコチュジャンとキムチを入れて炒めたり、インディカ米にシラチャーソースを加えたチャーハンは、私たちの目にはとても韓国料理とは言えないようにみえる。

だが「韓国スタイル」という言葉が示唆するように、KコンテンツやKカルチャーはすでに私たちの手を離れた新しい文化現象なのかもしれない。かつて韓流と呼ばれた「K」は、いまや変種と普遍化を同時に語り得るほど広範な現象となった。この時代、「韓国的なもの」は新たな次元へと進化せざるを得ない。