
米トランプ政権は4日(現地時間)、重要鉱物の確保を目的とした対中牽制の貿易圏「FORGE(資源の戦略地政学的関与に関するフォーラム)」イニシアチブの発足を正式に表明した。米国は同構想への参加国として、同盟・友好国を中心に55カ国の参加を進めている。FORGEは、世界のレアアース(希土類)精製の9割以上を握ってきた中国を念頭に、同盟国・友好国を結集して重要鉱物の生態系を再編する狙いがあり、事実上の対中経済封じ込めという点で、今後中国の反発が予想される。韓国にとっては、継続的に関与すれば資源の安定確保に資する一方、中国による報復的な輸出規制といったリスクにも直面しかねない。
バンス米副大統領は同日、ワシントンの国務省庁舎で重要鉱物に関する閣僚級会合を主宰し、「トランプ政権はきょう、世界の重要鉱物市場をより健全で競争的な状態に戻すための具体的な仕組みを提案する」と述べた。ルビオ国務長官も「われわれは、鉱物供給網を支配する者に完全に依存する状況に陥っている」と強調した。両氏とも、貿易圏構想が中国のレアアース支配を念頭に置いた措置であることを明確にした。トランプ政権は2日、「プロジェクト・ボルト(Project Vault)」と名付けた、国内産業向けの重要鉱物備蓄計画も発表した。
バンス氏とルビオ氏は同日、参加対象国に対し、早期の合流を呼び掛けた。FORGEの前身である重要鉱物安全保障パートナーシップ(MSP)の議長国を務めてきた韓国は、6月まで暫定的にFORGEの議長国を引き受ける予定だ。韓国外交部は「主要7カ国(G7)、FORGE参加国、主要な重要鉱物保有国との協力を拡大し、世界の重要鉱物供給網の安定と多角化を積極的に進める」としている。
もっとも、米国が今回の会合を機に提案した重要鉱物供給網の安全保障に関する覚書(MOU)を、韓国はまだ締結していない。韓国政府関係者は「検討中だ。中国との関係を考慮せざるを得ないのが実情だ」と述べた。レアアースなどを巡り、中国依存を減らすため同盟国中心へ供給網を再編する米国の動きに加わることが、中国を刺激する恐れがあるとの判断による。
申晋宇 niceshin@donga.com






