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軍服姿のオランダ王妃「安全保障は当たり前ではない」

軍服姿のオランダ王妃「安全保障は当たり前ではない」

Posted February. 06, 2026 08:59,   

Updated February. 06, 2026 08:59


オランダのウィレム・アレクサンダー 国王(58)の妻、マキシマ王妃(54)が、オランダ陸軍予備役に入隊し、4日から正式訓練を始めた。オランダ王室は入隊の背景として、「国家安全保障をもはや当然のものと考えられなくなったため」と説明した。ロシアのウクライナ侵攻などを受け、欧州で安全保障不安が高まる中、国家の最高位層が直接、国防の重要性を訴える狙いと受け止められている。米紙ニューヨーク・タイムズなどは、欧州諸国が米国への軍事的依存を減らし、自主的な国防能力を強化しようと努力している象徴的な場面だと評価した。

同紙などによると、王妃は1日に陸軍予備役に入隊し、射撃、ロープ登り、体力訓練や隊列行進などの基礎訓練を受けている。オランダ王室は、緑色のベレー帽と迷彩服を着用し、隊列を組んで行進する姿や、拳銃射撃訓練の写真も公開した。オランダの予備役は、会社員や学生が時間制で服務し、洪水や戦争などの非常事態に招集される。

アルゼンチン出身の王妃は、大学卒業後に金融業界で働き、1999年に当時オランダ王子だった国王とスペインで出会った。2002年に結婚し、3人の娘をもうけ、13年に国王夫妻となった。王妃は移民や性的マイノリティなど、社会的弱者の権利擁護にも尽力してきた。

同紙は、トランプ米政権が欧州に自国防衛の負担増を求める姿勢を強める中、各国が競って国防力の強化に動いていると指摘した。欧州の王室でもこうした動きが広がり、ノルウェー、ベルギー、英国、スペインなどで、比較的若い王族が軍務に就いている。王妃は50代で、一般人でも入隊はまれだ。王妃の長女、アマリア王女も先月末、国防大学で一般軍事訓練を終えた。

オランダは、国防費を24年の国内総生産(GDP)比1.9%から、35年までに3.5%へ引き上げ、正規軍の兵力も現在の8万人から12万2千人以上に増やす計画だ。


アン・ギュヨン記者 kyu0@donga.com