
世界2位のファッション消費国である中国で、新たな成長エンジンを見いだそうとするKブランドの動きが加速している。中国による「限韓令(韓流制限措置)」緩和への期待と相まって、中国の若年層の間でKブランドの人気が高まる中、高級化や現地化によって競争力を強化しようとする狙いだ。
LFは2日、中国上海の新天地に、プレミアム・カジュアルブランド「ヘジス」の海外初となるフラッグシップストア(単独大型店舗)「スペースH上海」を開設したと発表した。LFがソウル中区明洞(チュング・ミョンドン)に設けた「スペースHソウル」に続く2番目の拠点店舗となる。新天地は、グローバルなラグジュアリーブランドが集積する高級ショッピングストリートで、ファッション感度の高い中国の若年層をはじめ、世界各国の観光客が集まるエリアだ。LFは2007年、中国三大紳士服企業の一つである報喜鳥グループとパートナーシップを結び、中国事業を展開してきた。現在は百貨店や大型ショッピングモールを中心に、約60店舗を運営している。今回フラッグシップストアを追加することで、ヘジスを高級ブランドとして位置付ける狙いを示した形だ。
Kファッションブランドのムシンサも、昨年12月に上海で海外初店舗となる「ムシンサ・スタンダード上海淮海百盛店」を開設した。さらに、初の海外セレクトショップ「ムシンサ・ストア上海安福路」を相次いでオープンし、上海を足掛かりに中国事業を拡大する考えを示している。ムシンサは、中小のKファッションブランドが初期段階で安定的に海外市場へ進出できるよう、販路開拓からマーケティング、物流まで全方位で支援している。
「マリテ+フランソワ・ジルボー」も昨年7月、ミストホールディングスを通じて上海・新天地に初店舗を開いた。「ジェントルモンスター」を展開するアイアイコンバインドも、2016年に中国市場への本格進出を開始し、現在は北京と上海を中心に20店舗余りを運営している。このほか、イミス(EMIS)、MLBなど、中国のMZ世代の間で既に広く知られているブランドも、上海などを中心に中国市場で出店を拡大している。中国の制服市場で高い人気を誇るヒョンジエリートは、先月、中国の知能型外骨格ロボット専門企業「上海衆帥ロボット有限公司」と業務協約(MOU)を締結し、「ウェアラブルロボット」の開発を進めるなど、中国での影響力拡大を図っている。
国内ファッション企業は、韓国の衣料品市場が持続的に成長するのは難しいとみて、中国に注力している。産業通商資源部が発表した報告書「2025年の年間および12月の輸出入動向(暫定値)」によると、昨年1月1日から12月25日までの中国向けの繊維輸出額は13億7000万ドルで、米国(12億7000万ドル)を上回った。大韓貿易投資振興公社(KOTRA)などによると、韓国のファッション市場は消費低迷の影響で年平均1%台の成長にとどまる見通しである一方、中国は3%以上の成長が予想されている。
ソウル大学衣類学科教授の秋好貞(チュ・ホジョン)氏は「国内ファッション市場が成長の限界に直面する中、地理的に近く、市場規模も大きい中国への進出は当然の戦略だ」としたうえで、「上海はトレンドを主導するファッション都市としての存在感が大きく、ブランドにとって魅力的な選択肢になる」と分析した。
イ・ソジョン記者 sojee@donga.com






