
三星(サムスン)電子が配当規模を大幅に拡大し、株主約500万人が「配当所得の分離課税」の恩恵を受けることになった。配当所得が年2000万ウォンを超える株主の税負担が大きく軽減される見通しだ。
三星電子は29日、1兆3000億ウォン規模の2025年第4四半期(10~12月)決算の特別配当を実施すると発表した。これにより、昨年の年間配当総額は11兆1000億ウォンとなり、定期配当の9兆8000億ウォンから約13%増えた。三星電子が特別配当に踏み切るのは、2020年第4四半期以来5年ぶり。
株主は今回の特別配当で、1株当たり203ウォンを上乗せして受け取る。第4四半期の定期配当だけなら1株当たり363ウォンだったが、566ウォンに増える。たとえば三星電子株を100株保有していれば、5万6600ウォンを受け取ることになる。
三星電子が今回の特別配当により「高配当上場企業」となったことで、株主は配当所得について分離課税の適用を受けられるようになった。
配当所得の分離課税は、配当所得を他の所得と合算せずに別途算定して課税する制度で、最高税率が45%に達する総合所得に加算しない点が特徴だ。政府が「コリア・ディスカウントの解消」を掲げ、今年初めて導入した政策で、高配当を促す狙いがある。今年1月から施行される。
従来、利子・配当所得は年2000万ウォンを超えると総合所得として最大45%が課されていたが、今年からは区分に応じて14~30%へと税負担が軽くなる。
三星電子は「従来約束していた配当規模を上回る形で株主還元を拡大し、配当所得の分離課税導入など政府の株主価値向上政策に応えるための決定だ」と説明した。
三星電子に加え、三星電機、三星SDS、三星E&Aなど主要な三星関係各社も特別配当を実施し、高配当上場企業に名を連ねた。特別配当を含めたこれらの関係各社の年間配当額は、三星電機が1777億ウォン、三星SDSが2467億ウォン、三星E&Aが1548億ウォン。いずれも配当性向が25%以上で、配当額を前年比10%以上増やした企業だという。
過去最高の業績を記録したSKハイニックスも前日、株主価値向上に向けた大規模な株主還元策を発表した。1兆ウォン規模で、1株当たり1500ウォンの追加配当を実施し、第4四半期決算配当は、既存の四半期配当375ウォンに追加配当が上乗せされ、1株当たり1875ウォンが支払われる予定だ。これに伴い、昨年の配当総額は約2兆1000億ウォンとなる。さらに、持ち株比率2.1%に当たる自社株1530万株の消却方針も打ち出した。
パク・ヒョンイク記者 beepark@donga.com






